新装版 日本の黒い霧 (上) (文春文庫) (文春文庫 ま 1-97)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167106973

感想・レビュー・書評

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  • 内容以前にすごく読みづらい。
    なんでもCIAのせいにするのは何とかならんものか

  • 清張さんの文章と思えぬほど文章が読みづらく、内容も理解し難い。12.4.17

  • 清張さんのノンフィクション!

  • どの事件も戦後の混沌とした状況の中から生まれてきたのだ。 しかし、カオスは何物をも生み出すエネルギーに満ちているから魅力が感じられるのも事実だ。 カオスを懼れ、秩序ばかりを追い求めてはダメだ。 良いものも悪いものもこのカオスから生まれてくるのだから。

  • きっかけは昨年の11月のことだったと思う。リカさんと飯田橋で待ち合わせをしていたところ遅れるというので、俺は近くの本屋で立ち読みをしていた。そのとき目にとまったのが松本清張の推理事件史「日本の黒い霧」だった。俺はそれを20ページほど読み進めたが、リカさんから連絡が入ったため、その時は買えずに店を出た。俺は普段本を全く読まない。しかし、その本は非常に読みやすく、読んでるうちに、いつの間にか自分が敗戦直後の混沌とした日本にいるような錯覚に陥っていたのを覚えている。

    後日俺は「日本の黒い霧」を上下巻とも買い、少しずつ読み始めた。とはいえ、年の暮れのイベントだらけの毎日、その小難しい文献をまとめて読み進めるような時間はなかった。そのため、電車での移動中に少しずつ読むことにした。しかし、1月中旬までは電車の中でも論文を読んでいた。年が明けてしばらくして、電車にもゆっくり座って読めるようになった。ここで、ある問題が発覚した。電車の中で本を読んでいるとすぐに眠ってしまうのだ。そんなわけで毎日本を開くのだが、読み進むページは10~20ページだった。

    その「日本の黒い霧」を遂に読み終えた。非常に満足感があった。それはその時代を同じ時間を生きたような不思議な感覚だった。本を読んでいる時、俺は敗戦後の日本に生き、占領軍も交えて知能戦を繰り広げたそんなどこかの日本人達を傍らで見守っていた。いや、まさに戦いを繰り広げていた当人であったかもしれなかった。その日々が終わり、新しい日本が始まる。その日本の行く末を見つめていたのかもしれない。

  • しつこいほどのデータに基ずいて書かれている。

  • 松本清張作品の中でも第一級の名品。GHQの内部抗争と占領史・戦後史との関係をケースをきちんと選び抜いて書き、しかも資料をきちんと読者にも追える形で提示している。

    ややダイナミックさに欠けるという批判はあり得るだろうが、ノンフィクションとしては、やはりハイレベル。上巻では、やはり下山事件が白眉だろう。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    戦後日本で起きた怪事件の数々。その背後には、当時日本を占領していた米国・GHQが陰謀の限りを尽くし暗躍する姿があった。しかし、占領下の日本人には「知る権利」もなく真相を知る術もなかった。抜群の情報収集力と推理力で隠蔽された真相に迫った昭和史に残る名作。名推理として知られる「下山国鉄総裁謀殺論」など。

  • 日本の今の政治が作り上げられて間もない頃、日本の中枢に介入していた力による霧のように実態をつかめない事件を追ったルポです。

    日本が今の政治に代わってからようやく半世紀。
    メディアが生活に浸透し、昔のような粗野な暴力による解決は
    消えてきているようですが、国民の見えないところで
    様々な輸入ノルマが課せられているなど、干渉は依然として続いています。

  • 2010.5.23

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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