新装版 日本の黒い霧 (上) (文春文庫) (文春文庫 ま 1-97)
- 文藝春秋 (2004年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167106973
感想・レビュー・書評
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2008/11/07
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いちから出直そうと思いましたw
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昭和史に残る事件、それも表面上は解決したように見えながら、真実は全く別のところにあるのではないかという、いわくつきの事件の真相に迫るノン・フィクション。やはり「下山事件」の謎の多さ、釈然としなさに胸が高鳴りました。怖い、という思いと、面白い!という思いとで。「白鳥事件」の書き出しはすごく好みです。
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推理作家でもある著者が、戦後まもなくに日本で起きた怪事件の真実を描いている。小説的な手法でなく、あくまでも資料や証言を基に、ノンフィクション作品として書かれている。上巻であるこの本は、下山事件や白鳥事件などが掲載されている。
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よむよむ第37回
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日本の戦後における奇妙な歴史と時代を反映した未解決事件のリポート群。いくつかは、聞いたこともなく、いくつかは聞いたことのある事件だったりするのではないでしょうか。
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昭和史における未解明事件に焦点を当て、作者一流の推理でその真相に探る一冊である。「下山事件」「二大疑獄事件」のような歴史の教科書に載っている大事件を詳しく分析し、名推理を繰り広げる筆者の力量は誠に頭が下がる思いだ。筆者の主張する通り日本戦後史のキーワードはやはり「GHQ」なのだろうか。良くも悪くもタブーに恐れず切り込んだ力作と言えるだろう。
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去年、「砂の器」とか、「黒革の手帖」がドラマ化されてたりして、
なんか松本清張の本を読んでみようかなと思って手にした本。
戦後日本で起こった怪事件のいくつかを取り上げ、
その背景に迫り、真相を追究するといったノンフィクション。
下山事件とか昭和電工事件とか、日本史の教科書の年表のところでしか
触れることのなかった昭和史の暗部にせまる。
当時、GHQの影響下にあったり、「独立」直後だったりで、
アメリカの影響下にあった日本。
迷宮入りしてしまった事件の多くがアメリカ・GHQの陰謀では
ないのかという松本清張の推理が続く。
完全に経済大国として自立してからの日本に生まれた俺に
とっては、想像のつかない昔の話であるけれども、
昨今の日米関係を見ていると、「歴史は流転する」では
ないけれども、肝に銘じておくべきポイントは多々あると思います。
この本は上下巻に分かれていて、ちょうど上巻を読み終わったところ。
下巻には帝銀事件、松川事件などについての考察が描かれている。
明日からの3連休。ちょうど飛行機に乗って旅に出るので、
その間に読むことにしよう。
ちょっとヘビーって言えばヘビーな本なんだけど。