レイクサイド (文春文庫 ひ 13-5)

著者 :
  • 文藝春秋
3.24
  • (349)
  • (1289)
  • (2944)
  • (546)
  • (95)
本棚登録 : 15851
感想 : 1169
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110109

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 受験、学歴がこんなに大事なのか。
    親は自己評価のために子供を利用してはいけない、子供自身がどうしたいのか向き合ってほしい。

  • 子供の勉強合宿を開く教育熱心にみえる親達であるが、結局は自身の子供の能力を信じ切れず、どんな手を使ってでも受験校に受からせようとする。
    子供の誰かが殺人を犯し、誰が犯したかわからない罪を大人達が一丸となって隠蔽工作する。自分の子が殺していないと断言できないから。
    こういう親にはなりたくない

  • おすすめ度 ★★★★★
    どんでん返し ★★★★☆

    これも読みやすくて簡単な物語。
    結構騙されるし、不思議やなーとも思いつつ
    絶対に見破れへんミステリー
    ただ、こうじゃないか?とは大体想像つくけど
    あたしは分からんかった

  • 子供たちの受験合宿のため、とある別荘に集まった4家族。並木俊介は子供や妻のため以外の目的もあり参加することに。ところがそこへ、愛人の高階が書類を届けにやってくる、そして俊介が出かけている間に高階が殺害されるという事件が起きた。しかも妻が殺害したという。しかし、状況や妻を庇おうとする藤間たちの言動に違和感を覚える。何が気になるのか?少しずつ坂崎や関谷夫婦たちに探りを入れて行くうちに、真実に辿り着く!俊介はどうするのかー?というストーリー。20年前の作品なので、今の作品ほど登場人物の心情とかは深くないけど、読者も俊介の立場に立たされ同じように真相にたどり着く道筋を辿るのが面白かった。途中でわかってくるけれども、ラストは納得?それとも?人によって感じ方は違うかな?

  • 舞台は湖畔の別荘。四組の親子が参加する、名門私立校に向けた中学受験の勉強合宿で起きた殺人事件。

    ネタバレになってしまうが、殺されたのはある一家の主人の愛人。犯人は4組の家庭のうちの子ども。
    誰かは明確にはわからないが、我が子が万が一犯人だとしたら…と言う思いから、我が子を守るために親たちは自分たちの手で事件を隠蔽しようとする─心理描写がない故にドラマのような情景を読み手は思い描くことになるが、各登場人物の心の動きを想像することで、却って人間の本質が浮かび上がる。

    そして名門校に合格するために、親はどんな手を使ってでもと言う思いで行動に出る。裏口入学の実態は、もしかするとこんなものなのかも知れないと思わされる。

    親心は狂気と紙一重なのだろうか。

  • 現代の日本の社会傾向である学歴社会をテーマにした物語だと思っていたら、結末は驚いた。親と子の在り方について考えさせられた。親の覚悟が見えた。

  • 30年前くらいの東野圭吾を図書館で借りて読んでみた。やっぱり東野圭吾は読みやすい。あまり読まない部類だが、最新も出ているので、娯楽として近年の作品も読みたくなった。

  •  登場人物の心理描写が一切書かれない、という要素は面白かったが、登場人物の誰にも感情移入が出来なかった。並木俊介は部下と不倫して妻と連れ子を捨てようとする屑だし、妻の美菜子も良い学歴を身に付けるのがファーストという思想を子供に押し付けるし、他の藤間家や関谷家は親同士がドラッグパーティーをやっててどうしようもないし、坂崎家は旦那がパーティーに参加したがっている(+浮気多数)ダメ男、塾講師の津久見は裏口入学(?)の斡旋という洒落にならないことをしていて、碌な登場人物がほとんどいなかった。強いて言うなら、坂崎妻はまだましだと思えた。ただ、心理描写を削ぎ落とした上でこういう作品となると、仕方ない気もする。「自分が家族を持つ立場になったら違う見方になるのかなぁ。」という感想も浮かんだ。それにしても、たかが受験でこうなるものなのか?

  • まさかの結末にドキドキ感を感じました。

  • 冒頭の予想と全く違う展開にもってくる、毎度やられてしまう。文章は堅めだしボリュームもあるのにどんどん読み進めてしまう作品だった。

全1169件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×