女ひとりワーキングクラスとして英国で暮らす 2 イギリス人はかなしい (文春文庫 た 49-2)
- 文藝春秋 (2001年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167123109
感想・レビュー・書評
-
2010.5.31 紹介
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010年1月3日(日)に読んだ。
-
何気なく買ったが、こういう毒のある本は好きですね。
イギリス礼賛本は嫌いですが。 -
■書名
書名:イギリス人はかなしい
女ひとりワーキングクラスとして英国で暮らす
著者:高尾慶子
■概要
英国(イギリス)で暮らしている著者が体験した話、感じ
た話を記載している本
■感想
イギリス人というものが少し分かったような気がして、
全体的には面白かったです。ただし、著者の価値観に基
づいているので、すべてを当てはめてしまうのはどうか
と思います。
また、あくまで著者が知っているイギリス人を総じて、
\"イギリス人\"と表現しているので、イギリス人全員が
当てはまるわけではないと思います。
大まかな、構成としては、前半には天皇陛下、戦争を軸
に話がすすみ、後半には著者の恋愛を軸に話がすすみます。
これを読んだ限りでは、イギリスに、旅行にいくのはい
いが、住むことはしたくないと思いました。
日本は、断然住みやすい国のようです。
また、イギリス人は仕事をしないと良く聞きますが、
本当に仕事をしない方が多いようです。
仕事をしないということが、どの程度なのかは、記載
されていないので、さっぱり分かりません。
もちろん、それでは国が成り立ちませんので、仕事を
している方はしているのでしょう。
\"いや、イギリスはすごくいい国だ!と言い切れる日本
人は、かなり裕福な方か、隣の庭はきれいに見える、
という状態の方なのだと思います。
その国の陰の部分を知ることは、非常に大事だと思いま
す。また、出来事をいかに客観的に見れるかということ
も非常に大事だと思いました。
日本人が、イギリス人ほど、昔を気にしない理由なども
記載されていました。
イギリスに将来住みたい方は、読んでおいて損は無いと
思います。
■共感できた点
特になし
■この本を読んで思い出した点
特になし
■新たな発見があった点
・ロンドンへやってきたら、日本人不動産は避けなさい。
・・・・・法外な斡旋料や家賃をふっかける。
・一生懸命働いても、賃金が上がらないから、仕事に意
欲も情熱もないのである。評価されないのに、せっせ
と働くのは日本人ぐらいなものだ。英国人は正直なだ
けだ。 -
これは面白い。
何が面白いって、今まで読んだイギリスの本の中で、読後に「イギリスへの愛が揺らぎそう」になったのは初めてです。
イギリスの裏の面、それも歴史というよりは人間的な面。
それが書いてあります。
民間レベルでの付き合いをする上で、日本人に対するイギリス人の考えがちらっと書いてありましたが…。とても考えさせられました。
そうか…そうだよな。日本とイギリスはかつて敵国だったことがあるんだもんな。
ただ、非常にゴシップ的な書き方をしている章もありますので、女性向けな文章かもしれないです。
それに多分に筆者の主観が入った文章になっていますので(エッセイなら当然ですが)、偏った考えなのではと感じる人もいそう。
私は実際、恋愛面においては偏りすぎだなと感じました……。
恋愛モノが読みたい方にはおすすめできるかもしれません。 -
「ダイアナの死」については、私も同意見。善行はカメラの放列の中でやり、余暇はカメラを避けようとしたダイアナは、天国へは行けないだろう。それにしても英国に未だ階級差別があり、カップオブティーばかりで怠け者だなんて、ショック!