石田禮助の生涯 「粗にして野だが卑ではない」 (文春文庫 し 2-17)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167139186

感想・レビュー・書評

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  • 粗にして野だが卑ではないとはまさに当意即妙。
    筋を通した生き方、倫理観に基づいた自分の中の確固たる価値観。
    自分はこれからの人生で築いていけるのだろうか?

  • 「粗にして野だが卑ではない」元三井物産社長、国鉄第五代総裁の物語。「リーズナブル」であるか、という一本筋を通す気骨の人物。

  • 全く予備知識無しで読んだが面白かった。大人物とはこのような人を指すのであろう。正しい信念を持ってそれを貫ける人。今の日本にいるのだろうか…。

  • 三井物産で大活躍した後、78歳で国鉄総裁になり、合理化を進めた石田礼助の人生。頑固、自分のポリシーを曲げない生き方は、まさに武士そのものであるが、三井物産時代には海外勤務が長く、実は国際人でもある。
    国際社会の中で生きていくには、海外のしきたりに合わせる必要もあるのだろうけど、彼のようにしっかりとした日本人であることを軸に、ポリシーを曲げずに生きていくことこそが実は大事なんだろうと思う。
    城山さんの描いた広田弘毅や、別の著者だけど、白州次郎の生きかたも同様だろう。政治でもビジネスでも、いまこそこういう人が必要なんだろうけど。

  • 「生来、粗にして野だが卑ではないつもり。」石田禮助さま、すばらしい人でした。ますますこの言葉が好きになりました。こんな人になりたい!!伝記読むのも大切ですね。

  • さらっと読めた

  • まわりの「粗にして卑」なだけのじーさんらに読ませてやりたい。

  • いい本に出会えた。石田禮助、尊敬します。

  • 野心も私心もない。あるのは素心だけ・・・
    スケールのでかい視座とぶれない軸をもった強さ。
    昔の日本人というのは、こういう人を輩出していたのだな。
    同時代を生きた白洲さんとはまた違いますが偉大。
    若かりし日の彼がビジネスマンとして、どのような変遷をへて生きてきたのかもう少し詳しく知りたいという思いに駆られたのでした。

  • ■リーダーシップ
    1.トップしかできない仕事をし、決断をするが、実行は部下に任せる。弁解はしない。責任は取る。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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