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- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167145156
作品紹介・あらすじ
一見身勝手で不器用な明治の武人とそれに殉じた妻。“軍神”“烈婦”とたたえられた乃木夫妻の間に交錯した愛憎を描き、秘められた真実の声をさぐる伝記文学の傑作。(清原康正)
感想・レビュー・書評
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乃木大将の、そして静子夫人の伝記的小説である。
中でも静子夫人の視点の物語運びが面白い。夫との接し方、距離感とか、扱い方、理解の仕方とか月日とともに変化していく様が特に楽しめる。一見現代では中々見受けられない夫婦像だが、根本的なところはあまり変わっていないのではないかと思う。
現代日本の理想の夫婦像と言われるものは戦後からの西欧の価値観からの流れだ。
夫婦共々の幸せとは何か、と考えさせる小説。
副次的に明治維新、特に日清、日露戦争の歴史をもう一度勉強してみようと思わせる小説だ。
この時代を大河ドラマでやってくれないかな〜。もちろん主役は乃木静子で!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乃木希典の伝記です。
とにかく当時の書簡が読みづらい。ほぼ漢文です。
それにしても乃木希典という人は現代ではまずいないタイプの人です。
まっすぐで頑固で不器用でそしてストイックです。
華族にまでのぼりつめながら清貧に生きる。
変わった人です。
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