ミザリー (文春文庫 キ 2-6)

  • 文藝春秋
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167148065

感想・レビュー・書評

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  • アニーの不在時に、部屋を探検する時はなんともスリリング。ハラハラドキドキさせられっぱなしなのですが、ハラハラドキドキおぉぉセーーーフ。ではなく、容赦なくポールが痛めつけられるので、不憫で見てられません…。

    分厚い長編で自我をどんどん削り取られる恐怖が描かれていて、いざチャンスが訪れた時、(いけいけー!今だ!ってならない。)私の心もポッキリ折られていることに気づかされる恐ろしい小説でした。

    映画は未視聴でしたので、機会があれば見てみよう。

  • 2020.12.1
    めちゃ怖かった。。そしてすごく面白かった。
    ほんの2,3行だけど、オーバールックホテルについて触れる場面があって、シャイニング大好きマンなのでちょっと嬉しかった
    しかしオーバールックホテルからそう遠くないところにアニーの家があるなんて!驚き。

    アニー、根はただの愛読者だから、憎めない部分も多くて嫌いになれない。笑
    ("たまに見せる少女のような表情"の時とか)

    文庫版で読んだけど、訳者あとがきのキングのエピソードにもゾクっとする話があって、最後の最後まで楽しめた一冊だった。

  • 映画よりずーっと怖い

  • すごく良かった。文字だけでこんなに恐怖させられたのは後にも先にもこれきりだろうな。ポールの心情が痛いほど伝わってくる。特に人間の生理的欲求の波の押し寄せを競馬に例えるのは天才だと思った。場面の臨場感が高く、ドキドキしながら読んだ。アニーがとても恐ろしく、私もファンとしての在り方を今一度考えさせられた。ポールが今までで一番良い小説を書けたのは皮肉にもアニーのおかげであり、「女神」として彼女がポールの中に残り、彼を呪い続けるのが印象深かった。ポールが今置かれている状況が、段々と小説の内容に影響してくるのも面白い。
    タイトルの「ミザリー」通り、悲惨な結末で終わるのだろうかと思ったが、それなりに救いある良い結末で終わってよかった。やっぱりそう来なくっちゃね。

  • 名作 ようやっと読みました。

  • 痛い!痛すぎる!!!

  • 事故により下半身が不随になってしまった作家が、熱烈なファンに監禁され小説の執筆を迫られる様子を描いたホラー小説。

    スティーヴン・キングに対してあまりサイコホラーのイメージがなかったので、この小説に出てくるアニーの描写は驚きとともにものすごく怖かったです。

    またアニーについては単に狂気の部分を描くだけでなく、作家のポールに対し小説の面に関しては敬意を払ったり、小説の完成を楽しみにしたりとかわいらしい(?)と感じさせられるところもあり、だからこそ余計に狂気の部分が際立ってているように思いました。

    少しエグイ場面の描写も秀逸!読みながら思わず「うわー……」とつぶやいてしまいました(笑)

    ポールの心理描写やアニーとの駆け引きはもちろんのこと、スティーヴンキング自身の体験や思いなんかも投影されていそうなポールの執筆場面の独白もいいです。極限状態の中、執筆にはまっていくポールの様子が真に迫っている感じがしました。

    登場人物はほぼ二人だけ、話が展開する場所もアニーの家だけだったのですが、それでも終始ハラハラしながら読めました!

    ブラム・ストーカー賞
    1991年版このミステリーがすごい!海外部門4位

  • 私が一番大好きな小説の一つである。本で恐怖を感じ、この先ページをめくりたくないと思わされた作品は初めてである。映画を観たことがないためどちらが…というのは分かりかねる。しかし読み手の具合によってグロさが膨らむものだと思うのでこちらには無限の可能性がある……気がする。
    なんと言っても主人公側はすでに重症でこちらには打つ手がない絶望感がたまらない!主人公側の生殺与奪の権利が常に狂人に委ねられているのだ。(特にタイプライターの場面が好き!あの理不尽さ!)グロテスクなシーンが好きなので本当にたまらなかった。痛かったり怖いのが苦手な人には厳しいと思うのでお勧めしない。が、刺激が欲しい人には是非読んで欲しいな。

  • 映画よりグロいです。映画程度のグロでは物足りない方、どうぞ。

  • #読了
    #日本怪奇幻想読者クラブ
    ミザリー / #スティーブン・キング
    雪道で事故を起こしたベストセラー作家ポール・シェルダンを熱狂的なファンの女が監禁、自分の為に作品を書かせる。監禁、拷問、洗脳、ほぼ一室で成るストーリーながら生々しい痛みの描写や作中作品で飽きること無く読めました。映画も近々観たいと思いますが、個人的にキングの中ではあまり好みではなかったかも。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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