- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167168520
作品紹介・あらすじ
浅草寺の境内で娘が晴着を切られ怪我をした。数日後、一緒に閻魔まいりに行った堀留小町が殺される。-表題作ほか七篇。柳橋の旅篭「かわせみ」に持ち込まれる事件の数々に、女主人のるいと年下の恋人で神道無念流の遣い手・神林東吾、親友の八丁堀同心・畝源三郎らが明るく立ち向かう。江戸情緒あふれる人情捕物帳シリーズ。
感想・レビュー・書評
-
【8作収録】
・古い知り合いに会いに行くとのみ言って江戸へ出てきた男が遺体で発見された。同じ頃、料理屋の内儀が精神を病み・・・
・惚れた女中をかばうため、金魚を食べて死んだ医者の息子。母親の厳しい責めから女中は自殺し、その後母親も病死。事件性を感じた東吾は調査に乗り出す
・婿がいるのに、他の男と結婚したいと言う蕎麦屋の娘。しかし、その男は遺体で発見され、娘の母親も自殺する。元婿が怪しいのだが・・・
・畝源三郎に縁談の話が持ち上がる。気乗りしないまま祝言当日を迎えるが、肝心の花嫁が他の男とかけおちをしたため、仮の花嫁を立てて祝言をあげる
・目の不自由な娘に金持ちの入り婿の話が持ち上がり、周囲は喜ぶが、婿側に何やら不審な動きが見られ・・・
・突如出先の店で物が次々と宙を飛ぶ怪奇現象に出くわしたお吉。後日、他の店でも同じような怪異が起こった挙句に主人が遺体で見つかった。一連の怪異は祟りなのか
・人々がごった返す閻魔参りの中、晴れ着を切られた娘。同行していた従姉妹と間違えられたのではないかと危惧していたところ、後日その従姉妹が殺された
・呉服屋の手代に恋をした娘。しかし、気持ちは嬉しいものの、一人前になるまで結婚はできない手代。暖簾わけを目指して真面目に勤め上げるが・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
98年12刷本
-
「源三郎祝言」がよかった。源さん、好きな人に好きって言えなくて他の人と結婚しようとしていたとは。