御宿かわせみ (14) 神かくし(文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (4)
  • (7)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168599

作品紹介・あらすじ

ふらりと橋の袂から出て冷た若い娘は数日間の記憶を失っていた。名主の娘、水油問屋の娘、煙草問屋の女房、筆屋の娘と神田界隈で神かくしが続出するが、これは事件か、色恋の平仄あわせか。表題作ほか「梅若塚に雨が降る」「みずすまし」など粒ぞろいの七篇を収録。大川端の御宿『かわせみ』を幕台に繰広げられる人情捕物帳。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【8作収録】
    ・赤ん坊を連れてかわせみへ滞在し、毎日赤ん坊を置いて出かける若夫婦。娘のように無邪気に外出するだけの妻に対し、夫のほうは何やら秘密があり・・・
    ・子ができず、妾に子供を生まれたため用なしとなって離縁された女。るいや千絵の友人であるその女が、妾の子は主人ではなく間男の子だと訴えたため、調査する東吾ら
    ・夫がいるにもかかわらず偶然出会った幼なじみと関係を持ち、更には人の目も気にせず呉服屋の若主人を追い回す女が殺された。主人、幼なじみ共に動機はあるが・・・
    ・目の不自由な女を捨て、大店の主人の妹と夫婦約束した男が土左衛門で見つかった。前の女との縁切りのための十両は懐に入ったまま。果たして他殺か事故か
    ・神林家贔屓の呉服屋の大番頭が行方不明になった。あとに残された妹と弟は金を二分して痴呆の母親を捨てて逃げ、別れた女房は復縁を拒んだ。何が原因で姿を消したのか・・・
    ・要領が悪く、時には邪魔になる京菓子屋の嫁。慣れない江戸での窮屈な暮らしの中、久々に会った京の幼なじみと羽目を外したことから、姑に追い出され・・・
    ・神隠しに遭ったように3日間の記憶が無いまま大川端で発見された娘。その後、数件の神隠し被害が続くが、かけおちや自作自演のものばかり。奉公先から行方不明になった娘のみなかなか解決できず・・・
    ・宗太郎・七重夫婦の長女・花世誕生

  • 99年10刷本

  • 「麻生家の正月」で宗太郎は花世のおむつを洗ったりしている。ほほえましい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平岩弓枝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×