池袋ウエストゲートパーク (文春文庫 い 47-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.62
  • (1001)
  • (1340)
  • (2434)
  • (167)
  • (40)
本棚登録 : 11517
感想 : 1209
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174033

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とてもやんちゃであるが、情に熱く超クールなあん畜生!池袋西口公園近くに住む八百屋の兄ちゃんである真島誠が、難事件を解決していく。今回の話のセッティングは私にはかすりもしませんが、裏側では色々なことがあるのですね。今度池袋に行くとき、楽しみです。大体、映像として回想しながら読むことが多いのですが、私の脳内でマコトの映像化がうまくできませんでした。ネットで俳優を見ると「長瀬智也」、加奈が「小雪」??おっと、ちょっと混乱。これはシリーズものですね、誠に会おうかどうしよう。読友さんに聞いてみよう!!

  • 池袋西一番街に住むトラブルシューターの主人公が、池袋で起きる問題を解決していく物語。

    主人公やその周りの若者たちを通して、その時の社会問題に触れられた様に感じました。

    文章からは情景が鮮明に浮かび上がり、主人公の内心が面白く書かれているので、時おりクスッとさせられます。

    2作目を手に取ってみたくなる一冊。

    『誰だって開けることのできない部屋をひとつもってる。そんなもんじゃないだろうか。『亡き王女のためのパヴァーヌ』が流れる白い部屋を考えた。おれの部屋、おれの独房。』

    『おれたちはみんな弱い。だから嘘をつくことがある。おれたちはみんな臆病だ。だから武器をもつこともある。おれたちはみんなバカだ。だから傷つけあうこともある。でも、おれたちは許すことができる。誰がついたどんな嘘だって、きっと許せるんだ。』

  • 平成の美味しいところを煮詰めてプレゼントされたような読み味。この石田衣良はいい石田衣良。

  • はじめて新宿鮫を読んだ時のような感触。限られた世界で背伸びしながらギラギラしている若者が皆、魅力的に感じた。


  • ドラマが当時から大好きで、読んだことなかったので懐かしさで借りてみました。

    面白かった。
    時代背景も懐かしくて、キャミソールとかメイクとかピッチとか当時が蘇る…

    池袋は高校生の頃よく行っていたし、描写が一個一個青春を思い出しました。

    独特の細切れな文体がとっても読みやすく。
    まるでマコトの日記を読んでる感じ。
    ポツポツ区切るあの文体がマコトのらしさが出ていい。

    ただ、その中でチョイスする言葉がちょいちょいダサい。キザというか…

    いやいや!この当時の若者で、ましてやマコトみたいな子がそんなん言うかなwって感じること度々でした。

    書いてる作家さんが真面目な方なのかな。

    ドラマで溢れるマコトの男らしさが、そんな言葉のチョイスで少し半減。


    これを読んで、あそこまで個性的に魅力的に演じれた役者達に気づけ、逆にドラマの凄さを再確認しました。特に窪塚すごい。

    ただ、原作のマコトは、いまいち皆から一目置かれているかよくわからなかったな。



  • ドラマは見たことあったけど
    原作は読んだことがなかったから
    手に取ってみました

    マコトのキャラはもうすっかり長瀬だし
    タカシはすっかり窪塚になっちゃったけど
    おもしろかったです。

  • 軽くて読みやすい
    主人公が魅力的。トラブルシューターですごい人なんだけど、女性に弱かったり大人しく家業の果物屋を手伝ったりしてて、クレバーな部分としょぼい部分を併せ持っている。
    池袋のストリートギャングの少年少女たちの話なのでハードな内容。ヤクザ、少女売春、麻薬、などなど。不法移民や引きこもりも話に絡ませて社会派な面も。

  • 早い展開で、読んでいると情景が浮かぶような文体。
    当時の十代の人たちのヒエラルキーのあり方と、流されず群れず、社会の表も裏もなく存在感のある主人公のあり方が面白い。
    ドラマは見ていないが、こんなに面白いのならもっと早く手にとっておけば良かった。

  • かっこいいの一言
    主人公もかっかいいけど、登場人物みんなカッコいい。また文章もかっこいい。ついでにいつも行ってる池袋も。
    私の心はボーイズ&ガールズに釘付けです。

  • すぐ近くにある空間の裏側では、このような物語が毎晩のように繰り返されているのかと、本当に感じるような描写。文体がとてもスピード感がある。
    主人公はクールだが、やさしさと弱さを併せ持つ魅力的なキャラクターで、正義感と抜群の行動力で事件を解決していく。

    有名な作品だが読んだことが無く、夏休みに読んでみた。
    石田衣良は、娼年、4TEEN、SEX、日経の人生相談(笑)と読んできたが、全く違う雰囲気のストーリーで幅の広さを感じた。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
石田 衣良
三浦 しをん
石田 衣良
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×