京都で町家に出会った。: 古民家ひっこし顛末記 (文春文庫 あ 40-2)
- 文藝春秋 (2003年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167186043
感想・レビュー・書評
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ちょっと気軽な感じのエッセイが読みたいと思っただけなのにめっちゃ怖い話だった。
本人にそんなつもりがあったのかなかったのかわからないけど(あったと思う)、京都の人のやばさしか伝わらなかった。
なので町家のよさとかはよくわからなかったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古いうちに住まうということは、骨董品というかものを愛でるメンタリティと根気強さというか、いまどきそこまで?といわれるまでのこだわりがなければ難しいということがよくわかった。こだわりがそこまでなくものに対してもほどほどの薄愛精神を持つ私はむずかしいかなと思った。まぁひとそれぞれ。。
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京町家に住もうと決意し、物件探し、交渉、改装、契約破棄などを経て、悲願の町家暮らしをはじめるまでのエッセイ。
京都やおウチが好きな人は雑学書としても楽しめそう。
筆者の「京都」「町家」への思い入れが真っ直ぐに描かれているから、
波長が合えば楽しめると思うけれど、筆者が書いているように「ファッショングラビア的」京都町家に関心を持っている人はお説教されている気分になるかもしれない。
個人的に筆者の語り口や性格が合わず、今一歩感情移入できず。
エッセイはこのあたりが難しいな、と思う。
ただ建築の話や文化・京都のネタは面白かった。 -
手軽に町家に住みたいという幻想を打ち砕いてくれる一冊.
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2003年8月27日購入。
2004年10月2日読了。 -
京都の町家は現在、保存しなくてはいけないけれど、所有者にとってみれば保存するのはRISKY、、、。
京町家だったら住んでもいい。
と最近、抜かしてしまったのですが、トンデモない無恥の暴言だったと反省すること仕切…。
何も知らないで阿呆なことを抜かしてすみませんでした。
というカンジです。
とにかく、地方者が簡単に住めるほど京町家は単純じゃないってことが分かりました。
すっごく大変な思いと途方もない時間をかけなければならないということです。
それを覚悟の上で京町家に住んでもいいと抜かしやがれ!
と自分にツッコミ・・・。
すごくおもしろかったと言うと著者に失礼かもしれません。
大変な思いをして今日町家にお住まいになられたのですから。
それでも、興味深く読ませていただきました。
覚悟を持って、いつか京町家に住めたらいいなと思ってます。 -
これも結構前に読んだ本。
町屋って素敵ですけど、手入れは大変だし
なんか寒そうだし、自分で住みたいとは思わないなあ。
お金持ちの道楽みたいになってしまっているのが残念。 -
■京都の町屋。そこに住もうと思った東京出身の著者の奮闘記。
風情ある町並み。住んでみたら、さぞ心地よい日常を送れるのかと思いきや、結構いろいろと大変そうです。
さまざまな障害を乗り越えて町屋暮らしを手に入れる過程はとても面白く、とっても勉強になる。 -
けっこう面白いし、
京都に住みたいと思っている人なら、読むべき。
京都の文化的背景なくして、町家なし。 -
この本は2000年7月文藝春秋から「東京育ちの京町家育ち」という題名で出版されたものを2003年に改題し文庫化したものである。
私が麻生さんに出会ったのは中学の頃。
その頃麻生さんは、作詞家として超売れっこだった。
どこが惹かれたかと言うと…うまく言えないんだけど…。
その頃巷で流れていた曲で
「この詩いいなあ…」
と思うと、必ず麻生さんの書いた詩だったりして…。
麻生さんの言葉は一言一言が心の奥にしみじみと行き渡って、1度聞いたら忘れられない。いつまでも自分が生きていく上で支えとなってくれるような言葉をくれる。
麻生さんは、その頃、作詞家が本業だったのだが、本も結構書いていた。
「麻生圭子」という人物に強く惹かれて、その人物が自分について書いた本を読んで、ここまでこれほどまで苦労した人はないだろうって思うくらい、波乱万丈な人生を経験して、でもなおかつ、そういう自分を隠そうとしない、堂々とした生き方に強く惹かれた。
迷わずお手紙を出したら、なんと麻生さんはお返事をくださった。それから私の人生の大先輩として助けていただいたことがたくさんあった。
でも、時代は変わるもので、アーティストが自身で詩を書くことが珍しくはなくなってきた頃、麻生さんは本格的な物書きになるための再スタートを切っていた。
京都に引っ越され、よい旦那さまとも巡り会えて…それから疎遠になったまま到来したネット時代。麻生さんとの感動の再会。疎遠になっていた間の書物を読んでいて、またまた新たな発見があって…本当に楽しい。
結婚されて性格が丸くなった。それとも京都という土地がそうさせてくれるのかな?
それでも文の中に時折見せる麻生さんらしい可愛い可笑しさは今でも健在だ。
そうそう、そんなことを書くわけではなくて…。
この本の感想ね。
麻生さん、随分原始的な生活になってしまったのね…と最初は思ったが何ごとも遊び心を忘れずにチャンレンジしてく精神には脱帽です。
でも、私が住むことができるかどうかは疑問…だって、思いっきり電化製品大好きだし、何しろ、ヴァイオリンの練習が近所迷惑でできないかもしれない…と思うとね。古きを重んじることはこれでも大好きなんだけど。。。
本やネットを通じて、麻生さんの体験したことを、まるで自分も体験しているかのように感じるのが一番のような気がします。
それにしても、防空壕は私も見たかったですね。
私もいつか麻生さんと旦那さまのような素適な夫婦生活を送ることができるようになれればいいわ…。