- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167192082
感想・レビュー・書評
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元御家人•鶴見源次郎はひょんなことから将軍継承問題に巻き込まれる。幕府に怨みを抱き、連綿と暗躍してきた闇の組織•八嶽党が老中•田沼意次と手を結んだのだ。八嶽党と田沼の野望を阻止しようとする老中•松平右近将監に合力する源次郎だが、敵の背後には更なる陰謀を企む巨悪が存在する。公儀隠密と共に戦う源次郎を襲うのは…。
『あとがき』で著者が、子ども時代の濫読体験を回想している。山中峯太郎「亜細亜の曙」高垣眸「快傑黒頭巾」「まぼろし城」などなど…。そういった作品のもつ"面白さ" の記憶が、本書に反映されているのだろう。
そしていつもながら、藤沢周平の文章の切れ味の鋭さ、美しさ。すっと入り込んで読む者をその世界に引き入れる。惚れ惚れする。こんな文章が書けるようになりたいものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.11.2(金)¥180(-15%引き)+税。
2019.9.16(月)。 -
11月-7。3.0点。
田沼政治の時代。八獄衆という、謎の団体。
主人公は柳生流の遣い手、浪人。
松平老中の依頼で、八獄衆を調べる。
下巻に期待。 -
H27.4.19~H27.5.3
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最初はとっつきにくいかなと思った。
その後どんどん藤沢さんの文章にはまっていく。早く下巻買わないと! -
端正な伝奇小説。
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97年20刷本
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田沼意次の伝奇小説。海坂藩モノや市井モノとはちょっと違った味わいが楽しめました。