ある補佐役の生涯 豊臣秀長 上 (文春文庫 さ 1-14)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167193140

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  • この人がいて、秀吉は天下を取ったと思った。

  • 大河ドラマ「秀吉」の原作の一つ。
    兄秀吉の影に隠れた存在だった秀長様に脚光を集めるきっかけともなった話です。舞台は兄の下に半ば騙されるような形でやってきたところから賤ヶ岳の戦いまで。とにかく何よりも兄を優先した努力家の秀長様がメロメロに格好良いと思いました。高虎じゃなくても惚れます。二兵衛好きには若干うーむな部分もあるやもしれませんが、私は大好きです、これ。
    秀長様と言えば高虎ですが、高虎は随所に名前が出てきますが、一番の活躍どころは賤ヶ岳の戦い。怯えた風を見せ、秀吉を待つ秀長様の真意に気付いた高虎に「それでは…」という場面。此処だけは是非見てください…いや、全部見てください。上下巻ですがそれを感じさせない面白いオススメの一作です。

  • 文春文庫 さ−1−14

    2009/06/01 読了

  • 上下巻

  •  2009年4月23日再読

  • 秀吉については何冊も伝記や小説を読んだが、弟の秀長についてはほとんど触れられていなかったので、この本のタイトルを見た時に興味をもった。


    歴史上で秀長が主役となるエピソードは少ないが、その生涯においての活躍を評価する数少ない本である。


    秀吉が天下人になる過程で黒田如水の活躍は有名だが参謀で彼と、弟である秀長の違いはなんであろうか。

    如水の目標は飛ぶ鳥を落とす勢いの秀吉のもとで立身出世を目指していたが、一方で秀長はひたすら秀吉を立てるために黒子に徹した点であろう。

    秀吉は並はずれた行動力で織田家の中で出世頭となったが、そのバックには秀長のなみならぬ活躍があったといえる。しかし、秀長はあえてその活躍を目立たせることなく、自分は秀吉の影となることで、秀吉をサポートしていた。

    組織のなかの2番手補佐役がどのようにふるまうべきかを「歴史上最強の2番手」の生涯から学べる。

    歴史小説であるが、秀長の視点だけでなく、客観的な第三者視点で戦国時代の経済状況を説明しているところも多く、勉強になる。

  • 秀吉を支えた側近にはもう、この人を上げなきゃだめです。
    ほんっとだめ。
    大和郡山主従がお好きな人には申し訳ないのですが、お勧めしません。(高虎出番ねぇ)
    でも、秀長様が単品で好き!って人は是非ご覧ください。
    超いいです。

  • 戦国・下克上の世に、無鉄砲な兄の「補佐役」に徹する事を選んだ男の生涯。

  • 豊臣秀吉の三歳違いの弟・秀長は史上類を見ない膨張を続けるその組織のなかで、経歴からいっても実績からいっても、万人が認めるナンバー2でありながら、自らの働きを誇ることなく、常に脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時代にあって天下人ののし上がる秀吉を支えた男の生涯を描いた異色の歴史長編。

    豊臣秀長の題名の本ですが、上巻は、信長・秀吉関連する内容ばかりが多い様ですが・・・補佐的な生涯の秀長は仕方がないのでしょうかねえ〜もっと登場人物で出てきて欲しい内容です。

    2008.11.19 読了!

  • 豊臣秀吉を支えた男の人生。

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著者プロフィール

堺屋太一

一九三五年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業。通商産業省(現経済産業省)に入省し、日本万国博覧会を企画、開催したほか、沖縄海洋博覧会や「サンシャイン計画」を推進した。在職中の七五年、『油断!』で作家デビュー。七八年に退官し、執筆、講演、イベントプロデュースを行う。予測小説の分野を拓き、経済、文明評論、歴史小説など多くの作品を発表。「団塊の世代」という言葉を生んだ同名作をはじめ、『峠の群像』『知価革命』など多くの作品がベストセラーとなった。一九九八年から二〇〇〇年まで小渕恵三、森喜朗内閣で経済企画庁長官、二〇一三年から安倍晋三内閣の内閣官房参与を務めた。一九年、没。

「2022年 『組織の盛衰 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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