新装版 歴史をさわがせた女たち 日本篇 (文春文庫) (文春文庫 な 2-40)
- 文藝春秋 (2003年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167200404
感想・レビュー・書評
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北条政子、淀君、天璋院・・・歴史上にいる魅力あふれる日本の女性たちに関する人物評伝。
永井路子さんの軽妙で痛快な語り口が、「歴史」という言葉の重みをすっかり和らげています。多様性が認められにくい当時において、慣習に囚われない33通りの多彩な生き方が紹介されています。
激しい嫉妬と怒りを執筆のエネルギーに変え私生活を暴露した道綱の母、次々と降りかかる火の粉をはらりと躱しながら涼やかに賢く長寿を全うした北政所、数多の非難を浴びながらも道楽者の夫のせいで逞しくならざるを得なかった日野富子など。血筋や財力や肩書では彼女たちは測れません。一人一人は普通の女性です。
最後まで読んだとき、時代も生き方も異なる彼女たちの共通点に気付きます。それは自身のなかにぶれない芯が一本通っていること。目まぐるしく変化する環境のなか、歩む道を自ら考え、選び、進もうと見据える女性たちに、気付けば背中を押されます。
数十年数百年の時を経て、現代を生きる私たちに「各々が心のままに」生きる勇気を与えてくれるような一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の歴史に名を残す女性たちについて述べたもの。1人10頁にも満たないので非常に簡潔。
私があまり興味の無かった時代の話が多く、勉強になる部分もあれば、深く読まずにすっ飛ばした部分も。
1970年代のチョイスと論述だが(今ならば大河の主役を張った井伊直虎あたりは男性説をふまえつつ入るはず)、広く浅く歴史を学ぶことができたのはよかった -
普通に面白かった。歴史に残る女性偉人たちも、実はただの人間臭いおばさんだったりする。
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歴史上の女性達が等身大に見える…
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短篇ではちょっと物足りないな。。。
でも「枕草子」「源氏物語」は覗いてみないなと思った。
思っただけで終わるかもしれないが^^; -
史実にのっとっていて、しかもそこらへんのワイドショーよりおもしろい。大正生まれの著者とは思えないぐらい、文章もすっきりしていて読みやすい。
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浅井家の三姉妹についての見解が、特に興味深い。
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5ページくらいで、あの有名な女性の一生が分かります。
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淀、一豊の妻、など