特別室の夜 (文春文庫 い 41-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167223045

感想・レビュー・書評

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  • 差額ベッド代が出る期間や対象者をうまくコントロールするために病院が殺人をする…アイデアは面白いんだけど描写がなんとも眠い。
    登場人物がみんなどんな人物なのか伝わってこないし…
    違う作家にリメイクして欲しいな。

  • 仕事ぶりと美貌を買われ、大学病院から湘南老荘病院に引き抜かれた看護師の深沢理恵。リゾートホテルのような豪華な老人病院で特別室の担当となった理恵は、有名俳優の妻ややくざの組長など、難物の入院患者たちに翻弄される。やがて患者の一人が不可解な死を遂げて...。老人医療の暗部を抉る迫真のミステリー。

  • 老人病院の問題点をうまくミステリーにしている

  • リゾートホテルのように豪華な老人病院で、特別室担当の主任看護師として引き抜かれることとなった主人公。末期症状の患者が、家族や病院の都合のよいように死んでくれるケースが多いことを不審に思うようになる。
    一方、幼い時に生き別れになった自分の父親が、身寄りの無いまま認知症になって、同じ病院の一般病棟で世話を受けるようになるが、自分の父親の過去にも隠された暗部が。。。


    寿命を予測管理する医療技術を身につけた医者が無私の立場でやれているうちは良かったものの、そうはいかないのが人間の性。どこかでほころびが出て破綻するというお話でしたが、、、真相追求も最後には主人公が一人でドンに立ち向かうあたりなんざ、失礼ながら、迫真とかリアリティといった面で、とってつけたような展開になってしまって何とも切れの悪い結末でした。

    (2007/8/3)

  • 医療系に知識がない私なので老人医療なんてもう異次元の世界。
    文体はお年を召した方が書かれたような感じがしますが、秀才って感じがしました。
    ときに客観的にときに主体的に登場人物を操り、リアリティと臨場感に溢れています。
    倫理と合理のはざまで、人間は生きていくために金をもうけ、そのために人の生死を操作する。非情でもなく非常でもない、今ここにあるお話。

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