黒いマナー (文春文庫 さ 29-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167228095

感想・レビュー・書評

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  • 悪口関連の本を乱読してる中、お借りした本のひとつです。

    日本に住む日本人でいる以上、関わりを防ぐことは難しいだろう様々な生活習慣・慣習に対するマナーあれこれ所感集。

    例:年賀状、相手の加齢、謝罪、都会、結婚、悪口、パーティ参加時など

    微妙な雰囲気をよくぞ言語化してくれました!
    すっきりする部分ありつつ、モヤモヤもちゃんと残してくれます。。。
    果たして相手に失礼なきよう、不快な気持ちにさせぬよう、自分は数々の難所をスムーズに対処できるのか?
    まだまだ修行が必要です。

    悪口に関しては、言いたくないし、聞きたくもないけれど、耐性として上手に受け流せるようになっておきたい。

  • お付き合いの上での応酬。
    ほんとはお互い負担なんだけどな、と思いつつ、やめられない、変えられない。
    この手のエッセイに、そういう日本社会を鋭く分析する―なんてことを求めてはいけないのかな。
    あれこれ言っても、結局オヤジ社会の規範にしっかり回収されている気がしてならない。

    今読む必要はない本なのかも。

    文体が独特。
    なぜそこに「~なのでした。」と確認調になるかな、と思う箇所多数。

  • 時代を感じます

  • マナー大事ね。こんな時代は特にね。でも、必要な人ほど気づかないのが不思議(+_+)

  • 参考になった。
    老いた親へは、旅行に「せっかくだから、ね」スタンスで嫌でも誘う。
    そして携帯や電子機器を買い与え使い方を教えてあげることが彼らのステータスに。
    人妻は家紋入りの袱紗と本物の真珠で差をつける・・・っと。メモメモ

  • タイトル買いしました。

    酒井順子さんの著書は「負け犬の遠吠え」と「先達のご意見」を読みました。

    酒井さん、裏を感じない辛口で黒めなご意見が素敵です。

  • 「マナーは時として自らの黒い心を覆い隠してくれる」
    というひと言がこの1冊を集約している。
    確かに心はなくともマナーさえ守っていれば
    後ろ指さされることはないもんね。
    人間関係にヒビが入らないように、
    形だけでも最低限守ろうよってのがマナーなのかもしれない。

  • それほど「黒く」ない。ワリと男性でも抵抗なく読めると思う。挿し絵がとても良い。

  • 酒井順子による、複雑な大人社会をスマートに、かつ安全に生き抜くためのマナー。
    触れたくても触れらない、むしろ、触れてはいけない部分なのだから、それは本当にそっとしておきましょうね、と相手に面と向かって言えない一言が、散りばめられているような本である。陰口を叩きつつ、「なぁんて、本当は言っちゃいけないのよ、うふふ…♪」と笑っているような気分。

  • 正統なマナー本ではないですが、本当のマナーとは何かを考えさせてくれる本です。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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