日本戦闘機列伝 決戦の蒼空へ (文春文庫 わ 8-11)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167249182

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争で運用された日本陸海軍の戦闘機、あるいはパイロットに関する短編集。実際に飛行機を飛ばす上での苦労談や戦闘の経過など、体験者の実話をもとによくまとまっている。
    ただし、航空関連の知識が不足すると、意味を把握しかねる部分もしばしば。地図を片手に読めば、より内容を理解できるかもしれない。

  • 日本陸海軍の戦闘機のみの逸話を集めた力作。九五式から五式並びに紫電、紫電改、雷電、震電が掲載されており、ファンには垂涎もの。「震電が量産の暁にはB-29なぞ!」と言ってみたくなる。

  • 渡辺洋二の本、好き。
    とても客観的で、偏っていない。
    話を聞く相手への敬意も感じる。

    こういう聞きとりをする人って、時折、自分の思想絡め、結論ありきで質問し、あげく彼らの体験を捻じ曲げるから。

    まだまだ渡辺洋二の本はある。
    こころして読んでいこう。

  • 開発秘話を短編にまとめたものかと思いきや代表的な部隊の戦史であった。
    そこらへんはイメージと違うということになったが内容としては十分である。特に陸軍航空隊については知らないことだらけである。陸軍といえば加藤戦闘隊長ぐらいしか知らなかったが他にも有力な部隊は数多く存在していたのだということが読める。当時それらの部隊に所属をしていた方に取材をしているようで内容はかなりしっかりとしたソースのあるものであり資料的価値も高いと思う。しかし、もう少し長編、ないし中編でそれぞれについて読みたいと思ったのは贅沢か。

  • 美しくもはかない日本の戦闘機の物語。

  • 坂井三郎さんを軸にした零戦の戦いに関しての話で、台南航空部隊から第二次世界大戦が終わるころまでの戦いをシーンごとに詳細に記載されている。

    最後に坂井さんの精神論があり、戦争で命を懸けた状況だとここまでストイックにやらねば明日は生きられないということを物語っていた。ただ、現在でも同じことが言え、やっぱり一流として世で結果を出せる人は、同じようなことをしているんだなぁと改めて思った。

    非常によいお話でした。

  • タイトル通り戦闘機の話がメイン。
    「震電」の後日譚というか、新事実の話が読めたのが興味深い。

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著者プロフィール

昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる。主著に「回想の横空夜戦隊」(編者)「首都防衛三〇二空」「彗星夜襲隊」「空の技術」「異なる爆音」「戦雲の果てで」「航空戦士のこころ」「銀翼、南へ北へ」「太平洋戦争 日本の海軍機」「非情の操縦席」「敵機に照準」「倒す空、傷つく空」「兵器たる翼」「必死攻撃の残像」「海鷲戦闘機」「陸鷲戦闘機」「急降下!」「審査部戦闘隊」(潮書房光人新社)、「決戦の蒼空へ」「液冷戦闘機『飛燕』」(文藝春秋)、「日本海軍夜間邀撃戦」(大日本絵画)、「零戦戦史 進撃篇」(グリーンアロー出版)、「写真史三〇二空」(文林堂)、「写真集本土防空戦」(徳間書店)など。訳書に「ドイツ夜間防空戦」(潮書房光人新社)、「第二次大戦のドイツ夜間戦闘機エース」(大日本絵画)、「超・空の要塞B-29」(朝日ソノラマ)など。

「2020年 『局地戦闘機「雷電」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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