- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167267049
感想・レビュー・書評
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タイトルで「なんだこれ?」と思った。裏表紙の内容紹介を見てもピンと来なくてとりあえず読んでみようと思い購入。
途中までフィクションだと思っていたが、ネットで調べたら著者の自伝的小説とわかり驚いた。
主人公の周囲にはまともな人間が誰一人いない。読後感は胸糞。この一言に尽きる。
主人公はその後どのような人生を歩むのか。続編も読んでみることにする。ただ、また胸糞悪くなったりして…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容はともかく、作家自身の家族への恨みを世間に公表してやるという思いが感じられる文章だったので、残念に思った。
小説としては処女作らしい。
私怨を置いて文学まで昇華するには、本人が受けた心の傷が深すぎたのでしょう。
素晴らしい作家さんなので、本業のマンガだと、良かったのかもしれませんね。 -
内容(「BOOK」データベースより)
私は、よく娼婦の顔をしているといわれる。さまざまな仕事を経験したが、それだけは絶対にしなかったのに。ところが私は思い出した。十五歳のとき、私は娼婦だったのだ。売春宿のおかみは私の実母で、ただ一人の客は私の育ての父だった…。多感な少女の自由を求めての旅立ちを描いて圧倒的話題となったベストセラー。
とってもとっても胸糞悪くなる本で、登場人物を焼却消毒したくなります。 -
いつそれが起きるんだと薄氷の上を歩くように読み進めてた。好奇心ってのは救いようがないな。この本からなにを得たかな…下世話な好奇心を満たす以上になにか得られたかな…
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20年前ならかなりショッキングやな。
今ならそこまで驚かない(^_^;)
でも、事実の話やから、
やっぱり衝撃的。
淡々としてるから、
余計リアルで、
赤裸々感があるな。 -
テーマとして重いが、描き方はとてもあっさりとした感じ。重苦しくないのはいいが、どこか他人事のよう。そのような状況になってしまった切迫感がない。結局は家族内の関係がうまく行かなかったということだが、それぞれに(本人も含めて)責任があったように感じる。その関係性こそ、この本から学ぶべきことだと思った。
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おもしろかった!
重さがよかったね。
実父、養父、母親くたばれ!
静子、強く生きろ!
と叫びたくなる。遠くに向かって、ね。 -
胸糞の悪さがひどい。昔なら刺激的に読めてハイおしまい、的な感じだったろう。こういうのを一つのエンタメとして消化できた。想像力が足りなかったのかもしれないが。ともかく、今、二児の親としては、ページをめくれなくて何度か本を置いた。恐ろしい経験をしたからこそ学ぶこともあるのかもしれないし、それは単にただひどい経験をしたというだけかもしれない、というか、読んでみておれは後者な気がする。彼女は生きていくために普通でない能力を獲得できたかもしれないけど、どうポジティブに考えてもこれは間違っている、正当化できないという結論。面白い文章ではあったかもしれないけど、ただこういうだけの文章ってやっぱどうもなぁという感じがなくもない。
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DV、性虐待、母娘関係……。
内田春菊の実体験を元に綴られていて、小説というより淡々とした自叙伝という感じ。
養父が胸糞悪すぎるけど、こういう家庭は隠れているだけで、本当は少なからず存在している。
よく生き抜いてきたなあ、って、思う。 -
シンプルにしんどい。胃にくる。