- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167357115
感想・レビュー・書評
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児玉源太郎はトップを狙っていたのか。ナンバー2でよしとしていたのか。
54歳の死は早すぎる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軍内の熾烈な権力闘争に巻き込まれつつも、メキメキと頭角を表し、名参謀として日露戦争を勝利に導いた知将、児玉源太郎。NHKのドラマ「坂の上の雲」での高橋英樹のイメージが強いが、改めてぴったしだと思った。特定の藩閥には属さず、自力で地位を得ていったが、かといって人間関係は上手く利用することができる。権力者におもねることもしない。大山巌や乃木希典の陰に隠れて英雄となることはなかったことも、却って魅力的。
台湾総督府での彼の腹心、後藤新平が裏のある怪しい人物として描かれていて、こちらにも興味をひかれた。 -
読んだきっかけ:「坂の上の雲」読後で、別の角度から日露戦争を読んでみたくなったため。&古川薫さんの本を読んでみたかったため。
かかった時間:15日くらい
内容:日露戦争を児玉源太郎の視点で描く。児玉源太郎の生涯を丁寧に描くため、日露戦争の開始は本の2/3以降となる。
「坂の上の雲」がエンターテイメントとして成功しているのに対し、こちらはドキュメント的な作品として読み応えがあってよかった。以前から文章が固くて苦手だった古川薫さんだったが、坂の上の~読んだ直後ということもあって、(知識もあり)、読みやすく感じた。
満足度5は、坂の上の~との読み合わせも良かったのと、難しい歴史モノを読んで頭が良くなった気がしたのもプラスしときました。 -
児玉がかっこいい。
乃木たんが可愛すぎる。 -
6/12
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天辺の椅子──望めば手に入ったかも知れない宰相の座。目前にしながらいつもナンバー2の身にとどまった児玉源太郎。政治家としても軍人としても才能は余りあったはずである。彼に欠けていたのは出世に対する能動的野心だったかもしれない(いつも昇格は受動的だったものな…)。<br>長州の支藩、徳山藩出身で山縣閥に属しながらも山田顕義への思慕から無意識に山縣には対立意識を燃やしてしまう…。けれど山縣の側近中の側近、ニコポン桂太郎とは仲良し。<br>…びみょうすぎる立場!<br>今から思えば彼が天辺の椅子にたどり着けなかったのは彼のこういった姿勢…「肉体は山縣閥にあれど心は(山縣と対立する)山田閣下が大好き」…という矛盾?にあるのかもしれない。
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市に惚れ惚れしたりいたずら好きだったりのコダマのイメージはこの本に因ってます。
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あまり知られていない日露戦争の立役者、児玉源太郎の本。
桂さんとの関係がいいなぁ、と読んでて感じます