夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫 む 5-12)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1996
感想 : 119
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167502126

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹氏のエッセイが大好きな私には最高に楽しい一冊でした。

  • インタビュー嫌いどころかめちゃ饒舌な村上春樹。

  • 村上春樹が村上春樹たらしめて村上春樹たらんことをこのインタビューで再確認する。

  • 村上春樹の小説に対する考え方がよくわかる本。

  • 村上春樹の小説に対する一環した考え方がわかる。小説を書くときは自分でも今後の物語がどのようになるのかわからないと言う。つまり結論ありきで書くのではなく、自分も一読者として物語の行く末を見ながら書いていると言う。1997年から2011年のインタビュー周南だけど主張がほぼ一貫して変わっていないところに著者の仕事に対する姿勢がとても素晴らしいと思った。見習うべき点です。

  • (Mixiより, 2010年)
    村上春樹のインタビュー集。 だからといってただの寄せ集めという感覚は皆無。 春樹さんは今までに数あるフィクションの中で、 あまりにも饒舌に、赤裸々に人間を語ってきた。 この作品は、そんな過去の長編小説に匹敵するような、 「村上春樹の人生」を描く新作という印象でした。 そこにはもちろん語り直しが含まれるし、 個々人のイメージによってずいぶん受け取り方は違うだろうけど。 それほどに一貫した、彼の姿勢が表れている良作です。 印象に残った箇所を引用。
    「ユーモアのセンスというのは安定の中から、 あるいは安定を指向するところから生じるものです。 ユーモラスになるためには、 あなたはクールにならなくてはなりません。 ・・・もしシリアスになったら、 そこからは安定が失われていくかもしれない。」

  • 簡単な言葉で、難しいことをかく

    難しい言葉で、簡単なことをかいてはいけない

    インタビューから伝わる村上春樹の人となり、書くことについて、学ばせていただきました。

  • アンダーグラウンドから1Q84に至るまでの経過がよく分かる。
    それぞれの小説をどういう意識で書いて来たか。
    人称の使い方、長編と短編の違い等興味深い話多数。

  • 1997年から2011年までのインタビューをまとめた一冊。
    とても読み応えがありました。
    村上春樹にはたくさんの書評や考察本があるけれど、そんなのを読むよりもこの一冊で彼の小説の深みまできちんと到達できそう。

    海外で受けたインタビューが多いので、やっぱりインタビュアーの着眼点がちがうなぁとしみじみ思いました。
    日本人だとどうしてもインタビュアーの腰がひけてそうなんですけど、そうはならず村上春樹の中にあるものを巧みに引き出しているような気がする。
    創作の極意や姿勢とか、彼の原点、芯や核となる部分に触れられた気がした。極めて真摯に物語というものに向き合っている本当に素敵な人だ。
    「何かを人に呑み込ませようとするとき、あなたはとびっきり親切にならなくてはいけない」が特に大満足でした。

    あとアメリカ文学についてちょっぴり勉強できた。読んでみたい。

  • 村上春樹へのインタビュー集。

    小説を好きで読んでいるが、まとまったインタビューも読み応えがありよかった。

    特に何がというのはないものの、一貫して善き物語を書くんだという意思に溢れている。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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