禿鷹の夜 (文春文庫 お 13-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167520069

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。悪党の刑事を描いた小説はいくつかあるけど、悪党ぶりか半端じゃない。

  • 刑事を主人公にしたノワール。
    全編、犯罪者側の目線なので、主人公の普段の行動とか、環境が見えないのが特徴的です。
    読んでいるジャンルを間違ったのではないかと思うくらい主人公が非道なのですが、犯罪ものが好きな人とかはとても愉しめるんじゃないでしょうか。
    事件のオチが途中でわかってしまうかもしれませんが、推理小説ではないのでそこは目をつむるということで。

  • ヤクザより冷酷非情な史上最悪刑事禿鷹が、恋人を殺された仇をうつ。
    さすが逢坂さん、すごく楽しく読めました。
    でも、ラストに驚きもどんでん返しも何もなく、ただただ禿鷹が怖いだけで終わってしまった。

  • 面白い!
    ハマリました。

  • アマゾンの評価は普通より少し上くらい。
    しかし、個人的には面白かった。
    「史上最悪の警察官」って書き出しだけど
    手を組んだヤクザを裏切らないばかりか
    ここぞと言うときは助けに現れる。

    恋人を殺されれば
    誰でもこんな感じに変貌しても
    小説なら筋は通る
    と思うけど・・・・

    一方登場するヤクザ達も
    妙に人情味があって
    素直で・・・親分を立てて・・・
    しかも、知的で・・・・
    5冊ほどのシリーズの中で
    この先どういう立場で
    話が進むのか楽しみである。
    一気に読了する予定である。

  • 実はこんなに簡単に人が殺される話は好きではない。なにかとっても不公平。だけどね。すっとするっちゃするw

  • なんでもありの悪漢刑事、ここにあり!!

    南米マフィアと老舗暴力団の抗争に甘い蜜を吸いに現れた悪徳警官の物語

    ヤクザ家業のベテランさんより、南米マフィアが送り込んだ殺し屋より、不気味で恐ろしいのがこの物語の主役である刑事・禿富鷹秋なのだ!!!!!!!!

    そう、彼の周りに集う極悪人たちがとてもかわいらしく感じてしまう

    不気味さの所以は、禿富の心が読めないところ

    様々な登場人物目線で語られるストーリーの中に禿富からの視点は一つもない

    親しみを感じる唯一のくだりは恋人に向けた恥じらいだけ

    刑事として極悪人たちと係わる姿と恋人に見せる初々しさ

    どちらが真実なのか

    シリーズ第一弾のこちらの作品・・・・内容自体は名刺代わりという感じ

    二弾以降の飛躍に期待したいなと思う

  • 主人公の悪徳刑事・禿冨の悪っぷりが気持ちがいい。ヤクザの方が振り回されるという構図が笑える 。百舌シリーズの倉木といい、逢坂剛のシリーズものの主人公はなんとも魅力的。

  • 悪徳で傍若無人でも腕が立つらしき設定なのに、恋人があまりにも簡単に殺されてしまい、拍子抜け。まったく意味ナシ。そのため、入り込めずにあっさり終わる。でも、通勤読書の時間潰しにはなるかもしれず、未練あり。

  • 強きも弱きも挫くのが現実は普通だな

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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