- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167528195
作品紹介・あらすじ
ある夜、姫の心を射止めんと二人の貴族が荒れ果てた堂に集まる。姫は、近くの首塚に一人ずつ行き、そこにある石を持って帰った者と添うと言う。ところが、その首塚で待っていたものは…。ご存じ、晴明と博雅が活躍する『陰陽師 龍笛ノ巻』に収録された名作「首」が、村上豊氏の手で美しい平安の絵物語として生まれ変わる。
感想・レビュー・書評
-
およそ二十年ぶりに夢枕獏を読んだ。最早文体なども覚えておらず、読めるのか不安に感じていたがすらすらと読めた。
文体の読みやすさもあり、半ば絵本のようになっているところからプレッシャーを感じずに読めたと思う。
夢枕獏作品に初めて触れる人、私のように久々に触れる人には良い本かもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵本「瘤取り清明」と同シリーズです。ただ、この物語は「龍笛ノ巻」に収録されていたものなので、まだ記憶に新しいです。この読書メモにも書きましたが、この首というお話はとにかく怖かったです。挿絵がなくても情景が想像できてしまいゾっとしたお話でした。
今回はそこに村上豊さんの絵がついており、姫の首が180°反対になっているイラスト(表紙にもなってます)を見て、再度ゾっとしました。
それにしても、清明と博雅はいつも酒を飲んでいます。四季折々の彩りをみせる清明の家の庭を見ながら。その雰囲気がとても良いのです。私もそこにお邪魔してお酒を飲みたいものです。やっぱり縁側っていいよなーと憧れました。
京都で宿泊した十四春旅館。あそこのお庭が素晴らしかったです。決して華美すぎるわけでもなく、手入れはされていいるが植物たちが生き生きと茂る。きっと清明の庭はあんな感じだったんだろうな、と旅館の縁側に座りながら思いました。 -
恐ろしいお話です。夜に読みたくないですよ。でも村上さんの挿し絵が何ともいえない可愛らしさなんです。この世のものでないものや『首』たちも愛嬌があって恐ろしいだけじゃないんです。絵物語版はやっぱり村上さんの絵が主役。カラーイラストなのが良いですね。いつもの通り晴明はさすがだし、保憲の「ちえっ」って口癖なのかしら、何だか笑えます。彼ってイヤなことは何やかんやと言って晴明に押しつけるんだけれど、何故か憎めないんですよね。晴明が苦笑しながらも断らないのがわかります。博雅の妖のあさましい姿を見ても哀しく愛おしいと思える心の純粋さと笛の音で物語も浄化された気持ちになりました。
-
夏秋に今までも何度かでてきている酒の肴鮎。
趣をもって食することが、とても素敵に思える。 -
ある夜、姫の心を射止めんと二人の貴族が荒れ果てた堂に集まる。姫は、近くの首塚に一人ずつ行き、そこにある石を持って帰った者と添うと言う。ところが、その首塚で待っていたものは…。
-
ドラマの元のお話かな
理由あるけど逆恨みで殺されることもある
君子危うきに近寄らず -
深夜に読むもんじゃなかった。
怖い。 -
陰陽師シリーズの中で人気の高かった話が絵本のようになっています。
子供向けではないですが、絵本や怖い話が好きな方にはオススメだと思います。 -
話の内容は読んだことあるやつです。でも絵とコラボしてるので、また違った感じで楽しめました。怖い内容の話なのですが、絵が可愛い感じなのでとてもバランスがよいと思います