- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167580032
感想・レビュー・書評
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ほぼ女子大学の身近な謎を解決する推理小説なのだが、主人公は探偵役ではなく、単なる狂言回し、劣等感を受け入れ、低位安定を楽しみ、流されるまま。
そんな主人公に当然のごとく危機が訪れるが、顧問になっている同好会の女子学生がことごとく解決し、主人公はなんとか危機を脱する。
ギャグ満載、滑稽、皮肉、脱力の数々。
ユーモアミステリというには、自虐すぎる。
反面教師として、読者に勇気を与える作品。。。ん?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芥川賞作家が書いて良いか、こういう作品?早く次の文庫本が出ないかな。
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「呪われた研究室」★★★★
「盗まれた手紙」★★★
「森娘の秘密」★★★
桑潟幸一准教授、通称クワコーの2つ目の作品。
全体として滑稽な語り口調で物語が進むため、楽しく読み進められる。
そこに哀愁のあるクワコーのキャラクターがマッチしてくると、悲惨なはずのクワコーの現状が、悲惨さを感じさせない面白さに変わってくるから不思議。
ミステリとしては弱いかもしれないが、十分に楽しめた。 -
呪われた研究室 / 初出 オール讀物 2009年5月号
盗まれた手紙 / 初出 オール讀物 2010年2月号
森娘の秘密 / 初出 オールスイリ 2010年12月号
解説 (辻村深月)
『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 2011.5 文藝春秋刊 文庫化
装画 加藤木麻莉
デザイン 鶴丈二
印刷 凸版印刷
製本 凸版印刷