桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫 お 23-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 363
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167580032

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ女子大学の身近な謎を解決する推理小説なのだが、主人公は探偵役ではなく、単なる狂言回し、劣等感を受け入れ、低位安定を楽しみ、流されるまま。
    そんな主人公に当然のごとく危機が訪れるが、顧問になっている同好会の女子学生がことごとく解決し、主人公はなんとか危機を脱する。

    ギャグ満載、滑稽、皮肉、脱力の数々。
    ユーモアミステリというには、自虐すぎる。
    反面教師として、読者に勇気を与える作品。。。ん?

  • 芥川賞作家が書いて良いか、こういう作品?早く次の文庫本が出ないかな。

  • 「呪われた研究室」★★★★
    「盗まれた手紙」★★★
    「森娘の秘密」★★★
    桑潟幸一准教授、通称クワコーの2つ目の作品。

    全体として滑稽な語り口調で物語が進むため、楽しく読み進められる。
    そこに哀愁のあるクワコーのキャラクターがマッチしてくると、悲惨なはずのクワコーの現状が、悲惨さを感じさせない面白さに変わってくるから不思議。
    ミステリとしては弱いかもしれないが、十分に楽しめた。

  • 呪われた研究室 / 初出 オール讀物 2009年5月号
    盗まれた手紙 / 初出 オール讀物 2010年2月号
    森娘の秘密 / 初出 オールスイリ 2010年12月号
    解説 (辻村深月)

    『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 2011.5 文藝春秋刊 文庫化

    装画 加藤木麻莉
    デザイン 鶴丈二
    印刷 凸版印刷
    製本 凸版印刷

  • 2013/11/9 Amazonより届く。
    2022/9/23〜9/30

    2年ぶりの奥泉作品はクワコーシリーズ。
    廃校寸前のレータンから脱出し、千葉県にあるたらちね国際大学へと赴任したクワコー。文芸部の顧問になり、個性溢れる部員たちと、学内で起きた不思議な事件に巻き込まれる。「呪われた研究室」、「盗まれた手紙」、「森娘の秘密」の3編。ホームレス女子大生ジンジンが良いキャラ。続編にも期待。(解説は辻村深月さん)

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著者プロフィール

作家、近畿大学教授

「2011年 『私と世界、世界の私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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