- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167588052
感想・レビュー・書評
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エッセイ集。一文一文にいちいち笑う。物事の着眼点、文章の表現力が面白く、くすくす、ニヤニヤしながら読めました。哲学者だからかはわからないけど、言葉の限界、影響、有効範囲、よくわかって書いてあるなぁって感じの文章。言葉をおもちゃのように使いこなしてるわ。こんな文章書けたら楽しいだろうな。でもきっとこのようなタイプの人と接していると全ての言動に揚げ足を取られて身ぐるみ剥がされるかもしれんから友達にいてほしくはないかも笑
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お茶の水女子大学名誉教授で哲学者の土屋賢二教授のエッセイ。
哲学者のせいか文章がうまく、論理性と非論理性の間で笑わせてくる。
正しい論証で間違った結論を導きだしてみたり、誤った一般論や自明の理をおもしろおかしく書いている。
土屋教授以外にも、助手や学生、土屋教授の母などが出て来るが、彼らとの間で交わされるユーモアたっぷりのやりとりもおもしろい。
本当にこんなに面白い人たちが集まっているのかと疑ってしまうほどだ。
とはいえ、一発で爆笑をとるタイプではなく、数を打って笑わせてくるので、初めは「なんだこのおやじ」と思うかもしれない。
それでもページをめくっていくと、だんだんとニヤニヤしていくことだろう。
男性の胸毛に魅力を感じる女性がいる理由を、「暇なときに抜いて遊べるから」と書いていたのには声を出して笑ってしまった。 -
積読から一冊。初めはその言い回しについていけず、最後まで読み通せるかどうか不安でしたが、
慣れると意外にもスラスラと読めました。結構、中毒性があるのかもしれません。69 -
「言」「語」「道」「断」の4つの章に分けられていますが、とくに意味はなく、いつも通りの人を食ったようなエッセイが68本収録されています。
「首相からの電話」と題された一編は、『人間は笑う葦である』(文春文庫)に収められている「首相になれといわれたら」を読んだ当時の小渕首相が、著者の自宅に電話をかけてきたときのエピソードです。首相を動かした著者のエッセイの腕前を褒めるべきか、中身も何もない文章を読んだだけでわざわざ著者に電話をかけてきた「ブッチホン」の機動力に感心すべきか、迷うところです。
巻末には、著者の母親の語りを文章にまとめたという体の「解説」が置かれています。これは、著者本人が書いているという理解で正しいのでしょうか。本当に著者の母もこんなギャグ・センスの持ち主だったら驚きなのですが。 -
肩から力の抜けたエッセイ集であまり哲学的ではない。面白く無いわけではないが、話のオチが比較的ワンパターンで少々飽きる。従って、☆3つ。
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いや、数を重ねても面白い。
今回いっとうハッ(°_°)と思ったのが以下。
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多くの男が納得できないのは、一部の男ばかりが不当にモテるということである。正確にいうと、一部の男だけがモテるということに納得できないのではなく、自分がモテる側に入っていないところが納得できないのだ。
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思わず付箋にビックリ顔を書くほど、目からウロコが…(笑) -
超超面白かった!
めっちゃ吹き出しちゃった!笑 -
読書録「棚から哲学」4
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
P128より引用
“だれのことばなのか忘れたが、「だれのことばか分からないと
きは、バーナード・ショーがいったことにすればいい」という格
言(これもだれのことばなのか分からないから、バーナード・シ
ョーがいったのだろう)があるから、バーナード・ショーのこと
ばだろう。”
哲学者である著者による、身の回りのことについてひねくれて
考え抜いた一冊。
目次から抜粋引用
“無駄なものが多すぎる1
何のために眠るのか
荷物の法則
バレンタインデーに思う
人類が進歩しない理由”
腕時計の竜頭についてから小渕首相からの電話についてまで、
些細なことまで考え抜いて書かれています。
上記の引用は、文章作法について書かれた項での一文。
本当のことをいうと、バーナード・ショーが何をした人かよくわ
からないのですが、格言を言いまくって生きていた人なのでしょ
うか。
仕事とはいえ、これだけ色々考えながら日々を過ごすのは、疲
れて仕方なさそうな気がしますが。考えるのが好きだから、哲学
者なのでしょうけれども。
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