僕のいた場所 (文春文庫 ふ 10-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167591014

感想・レビュー・書評

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  • 藤原新也の「平成幸福音頭」の文庫版改題。文庫化でタイトルが変わったのに気付かず購入。久しぶりの読み返し。もともとのクレアでの連載は、文庫版タイトルである「僕のいた場所」だったらしいですが。
    山手線6扉車両(朝通勤時間は座席無し車両)を「社畜電車」と呼ぶような感覚は、いかにも藤原新也らしい。単行本からは約20年以上経ていますが、描かれている社会の病理的な部分は今でもあまり変わっていないかも。

  • 090401(n 090807)

  • 思考するより早く思惑とは異なる結論が導かれる。

    誰もが近くに答えを求めることに異を唱えず、
    誰しも陥る過ちすらそれも真なりと相槌を打つ。

    ソレはソレだしソウじゃなければソウじゃない。
    たとえ誤魔化そうとも結果が語るであろうことを悟り、
    何者にも換えがたき己を受け入れるべきであると叫ぶ。

    己とは感覚と置き換えるべきかもしれない。
    環境と歴史が自己形成に寄与してる事実を見誤ってはいけない。
    情報と怠惰が何を駄目にしているかに気づくべきだろう。

    そうだ、誰よりも広く自分を信じろ。
    そうやって、何よりもその道を進めばいい。
    そう、ぼくはぼく以外に立脚したくないんだってこと。

    己を信じれる人間として、生きてゆきたいと思う。

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著者プロフィール

1944年福岡県生まれ。『印度放浪』『全東洋街道』『東京漂流』『メメント・モリ』『黄泉の犬』『日本浄土』『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』『死ぬな生きろ』『書行無常』『なみだふるはな』など。

「2022年 『若き日に薔薇を摘め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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