侯爵サド夫人 (文春文庫 ふ 13-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167604059

感想・レビュー・書評

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  • ルネ本人の視点も読んでみたかった。

  • 三島版も旦那の方も未読。面白かった。固有名詞が分かり辛かったが、それ以外は読みやすい。放蕩の夫にひたすら尽くそうとする貞淑な妻ルネの心理に、精神分析が趣味の助祭ピネルが切り込んでいこうとする。この助祭もちょっぴり屈折してて、乳兄弟のギベールとの関係が面白い。モントルイユ夫人との駆け引き対決が見ものだが、終盤のギベールとピネルの会話にとても惹かれた。繊細な心情の揺らぎや発露の描写が見事。旦那の方も読んでみたい。

  • [要旨]
    異端の乱行を繰り返すサド侯爵。しかし妻ルネ夫人は、夫に愛情と真心を捧げ続けていた。不可解な夫婦関係の謎を探る助任司祭ピネル。それを監視、妨害するルネの母親モントルイユ。いったい彼らの間になにが起こっていたのか。やがてピネルがたどり着いた真相とは…。侯爵サドと夫人の関係を剔抉した問題作。

  • 話の内容は面白いけどなんかこの人の文好きになれない…。 終わり方は良かった。ルネと侯爵がお互いに傷を埋めあって一緒に大人になっていけたらいいな。

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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