新装版 功名が辻 (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-115)
- 文藝春秋 (2005年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167663162
作品紹介・あらすじ
木下藤吉郎(豊臣秀吉)の手についた伊右衛門の出世は、遅々としてならない。そして日の出の勢いだった織田家に転機がきた。信長が本能寺で斃されたのである。跡目をねらう諸将の中で、いち早くとび出したのは秀吉であった。伊右衛門にも運がむいてきた。四十歳を目の前にして、彼はやっと大名になった、わずか二万石の…。
感想・レビュー・書評
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一豊の運の強さ、千代の賢さや先見の明が感じられた。
これまでは天下を動かした人物、人物を直近で補佐した人物、出来事の内容を読んできたが、一武将、大名の内容は初めて読んだ。(充分大物)
主君、正義、忠誠、政治情勢など、運や知恵ものでないと生き残ることができない時代なのだなと改めて実感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9/17 読了。秀吉と家康の話が中心です。
秀吉の世がガラガラと崩れていきます。なぜ崩れたのかが詳しく描かれており、秀吉の味方になったり嫌悪したりと忙しいです。この混乱の中で、主人公山内一豊がどのように時代を読み、生き抜くのか。続きも楽しみです。 -
だんだん面白くなってきた!
戦国時代の秀吉、家康の攻防というメインストリームのそばで、あまりぱっとしない存在である山内一豊が妻千代の才覚によって出世していく様が興味深い。
千代は自分が男性として、あるいは男性並みに活躍したいという野望はなかったのだろうか?時代はそのような思考をもたせなかったのだろうか?
司馬氏がこの作品を執筆した年からもう45年以上も経っているようだ。これだけでも女性の意識はだいぶ変わっていると思った。 -
天下統一、その後のパワーゲームをどう生き残っていくか・・・
一巻と比べると、本作の面白さがわかるようになってくる時期だからなのか、
引き込まれていくのがわかる。 -
※2005年購入
2005.12.18読了
売却済み -
早く続きを読みたい
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この巻は山内一豊夫妻についてだけでなく、その時代を広く面白く読むことができました。
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本書を読む限り、山内一豊は武も無い、知も無い、凡将としか映らない。
千代がいてこその、山内一豊。
千代と結ばれていなければ、どうなっていたのか。
今後の千代の手綱さばきに注目していきたい。