彼女について (文春文庫 よ 20-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167667061

感想・レビュー・書評

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  • 全てが彼(しょうちゃん)の夢の中だった。
    上手くいくように思えたのに、実は自分は死んでいた。

    二人が一緒になれない感覚はなんとなく感じていたけど、まさか死んでいたなんて…切ない。

    すごく衝撃を受けたけど、それがおばさんの願いが叶うことにもなり、イメージの中でも楽しい時間を過ごせた由美ちゃんは幸せだったのかなと思う。

    私が由美ちゃんだったら、すごく悲しいけど、由美ちゃんは現実も夢も変わらない、幸せな時間を過ごせて良かったと思っていてすごいなと思った。大切な人に幸せになってねって思ってるとこに愛を感じました。

    真実が明かされたときは心がずしっと重くなったけど、何だかラストは全てを包み込むように優しくて、切なさが残るけど読んで良かったなと思いました。

  • なんとも言えない読後感。
    それは嫌なものではないのだけどね。
    人を愛する、人生を生きる、、、改めて考えた。

  • 読み終わってすぐもう一度はじめから読み始めた。

    ブクログに登録しようと思ったらすでに本棚に入っていた。
    昔のわたしと今のわたし、趣味が合う。

  • 彼の作ったごはんを、幸せをかみしめるみたいに食べた。

    好きな人の作ったものは、なんておいしいのだろう。

    さあ、いっしょに食べよう
    この同じ素材で体を創っていこう
    続けていこう、という味だ。

    てきとうに作っていても、確かな中心がある。

  • 少女が生きる活力を取り戻していく話だけど…悲しいファンタジー。

    ハッピーエンドなんだけど、もっと現実的な幸せが見たかった(T_T)

  • これまたとっつきにくいというか、頭に入ってきにくい内容の話でしたねぇ…オカルトとか霊的とかまあ、そんな感じの話でしたかね。ひたすら暗い過去を回想する話でしたけれども、そんな暗い過去の中にも一筋の光があったよね…! 的な希望を持たせるみたいなラストだったかにゃ…?

    まあ、悪くはないですけれども、こういう掴み所のない話は個人的に苦手でして…だけれども、結構よしもと氏の小説は読んじゃってきているので頑張って読みました、ね! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    今回の作風は…やたら長台詞が多かった、というところですかね。個人的な意見で恐縮ですけれども、キャラクターの長広舌が多い小説は苦手ですね…なんというか、周りの情景もよく分からなくなってしまいますし、何より小説じゃなくてシナリオ読んでるみたい…だけれども、作中で描かれていた感性・感覚みたいなものは分からなくもなかったので☆三つ! さよなライオン…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 『由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。魔女だった母からかけられた呪いを解くために。両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。暗い世界に小さな光をともす物語。』

  • ずっと気になっていた本で、やっと手にすることができました。すごく切なくて、やっぱり泣けました。なんだか不思議な物語で、異世界のように感じるけど、夢のような現実で、、言葉では言い表せにくいです。ただ、一つ言えるのはみんな誰かに愛され守られて生きているのだなと思いました。ぜひ読んでみてください。、

  • 久々にばなな作品を読みました。
    現実ばなれしててもすーっとはいるのはなんでやろー。

  • いつの間にかよしもとばなながきらいになっていたのが悲しかった。高校生の時はすきだったのに、久しぶりに読んでみたら、よしもとばななっぽい優しい表現が、ことごとく受付けなくなっていた。
    ひたすら優しく話をしあって、しあっては泣きあって、泣いてまた話して泣いて、という繰り返しと、とにかく優しいのがしんどい話だった。うーん。悪い気にあてられてしまった気分がする。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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