ドランのキャデラック (文春文庫 キ 2-27 Nightmares&Dreamscapes)

  • 文藝春秋
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705176

感想・レビュー・書評

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  • キングの短編集。
    世界から争いを無くすために、人間の暴力性を減らす成分を見つけて、街にばらまく兄弟の話のオチが、
    なんじゃそりゃってw
    あとは、
    まあ僕にはわかりずらい話や、
    逆にわかりやすい、おもちゃが人間を襲う話やら。
    ドランのキャデラックは映画化してるんだね。

  • たまにはホラーもいいかなぁ… と思い、、、
    「スティーブン・キング」の『ドランのキャデラック』を読みました。

    でも、ちょっと後悔、、、
    頭の中で物語の場面を映像化すると気持ち悪くなるような残酷なシーンが幾つかあり(ホラーなんだから当たり前なのですが… )、読後、少し後味が悪かったですね。

    発想やアイデアは面白いし、ストーリーも嫌いじゃないのですが、悪趣味な描写が散りばめられていて、どこか入り込めない感じです。
    ブラックジョークとして割切ってしまえばイイんでしょうが… どうしても残酷な場面は生理的に受け付けませんね。

    収録されているのは、序文+以下の7編。
    ■ドランのキャデラック
    ■争いが終わるとき
    ■幼子よ、われに来たれ
    ■ナイト・フライヤー
    ■ポプシー
    ■丘の上の屋敷
    ■チャタリー・ティース

    うーーーん、イチバン楽しめたのは『序文』かも。

    「スティーブン・キング」の発想の原点がわかったような気がして、その先にある物語を読みたくてたまらなくなるような『序文』でしたね。

  • 奇想天外な復讐譚「ドランのキャデラック」は徹底的な考証によって奇想天外なだけではなくなっているし、終末ものが好きな僕からすると「争いが終わる時」は大好物でした。

  •  図書館より
     7編の作品にスティーヴン・キング自身の序文と、作品解説を加えた短編集。

     自分自身がスティーヴン・キングを知るきっかけとなったのは母がキングファンだったからでした。といっても原作は昨年まで読んだことがなく、ドラマ化された短編や『IT』などを小学生のころに見てうわー、と思ったのがキングとの最初の出会いです。(『IT』のせいでいまだにピエロが不気味に思えます……)

     それでドラマ化された短編の一つにおもちゃの兵隊たちが一人の男を襲う、といったストーリーのものがありました(これを見たのはもっと最近かな?)。おもちゃが動く話って『トイストーリー』みたいな優しい話ばかりだとなんとなく思っていたので情け容赦なく男を襲うおもちゃの兵士たちの映像は結構衝撃的でした。

     この短編集にその作品が収録されているわけではないのですが『チャタリー・ティース』に同じようにおもちゃが暴れだすシーンがありこのドラマを思い出しました。この短編集は結構文章がヘビーで少し読むのに体力を使ってしまった印象があるのですが、こういう場面の描き方の迫力たるやさすがホラーの帝王、という感じ!

    『ナイト・フライヤー』は連続殺人鬼を追う記者の話なのですが、これもラストの殺人鬼との遭遇のシーンの描写力はもう読みたくないと思わせるのについつい読まされてしまう力がありました。

    アイディアの面白さでは『争いが終わるとき』がよかったかな。天才の弟を持つ兄が人類にあてた手紙という形式の短編ですが、ラストの署名がひどく印象に残っています。

  • 短編集で、ベストストーリーは表題でもある、キングお得意のありそうでなさそうな復讐劇「ドランのキャデラック」。
    映画化もされていますが、先に映画を観てしまうと見る人によっては「・・・。」ってなりそうなので、まずは小説をおすすめします!

  • 既読の作品もあったにせよ、やはりキングの短編は上質であると改めて思い知らされる1冊。表題作のアイデアなんてよくもまあ思いつくなと(考えてみればバカバカしいんだが)。突っ込みどころは確かにあれど、力技で読まされ、納得してしまうw

  •  キングの短編集。
     「ナイトメアズ&ドリームスケープス」を文庫化にあたり、4冊に分冊したうちの1冊目。
      ドランのキャデラック
      争いがおわるとき
      幼子よ、われに来たれ
      ナイトフライヤー
      ポプシー
      丘の上の屋敷
      チャタリー・ティース
     の7作が、収録されている。

     長い序や、キングによる作品解説がついてるので、別の意味でお得かも。いやあ、キング氏ってヘンな人っつか、子供だったんですね。
     ま、キングなのではずれはない。ただ「ナイトフライヤー」や「ポプシー」とかは、長編から派生した作品なのでそれを読んでるとなお楽しい。(「丘の上の屋敷」も「ローズレッド」から派生したのではないかと思うのだが)
     一番こわかったのは「チャタリー・ティース」
     ああいう玩具にこういう名前があったことにまず驚いた。でもって、しばらくああいうの置いてそうな場所には近寄りたくない。

     分冊された次の分は、8月に発売らしい。
     今から楽しみ。

  • キングの短編集。結構好きです。

  • 090703〜090709読了

  • 未読

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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