新装版 シャイニング (上) (文春文庫) (文春文庫 キ 2-31)

  • 文藝春秋
3.88
  • (70)
  • (99)
  • (86)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1190
感想 : 75
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705633

作品紹介・あらすじ

"景観荘"ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。だが冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに作家とその妻、5歳の息子が一冬の管理人として住み込んだ。S・キューブリックによる映画化作品でも有名な「幽霊屋敷」ものの金字塔が、いま幕を開ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 彼がそれらのことをしたのではない。それらのことが彼の身に起こったのだ。

    スタンリー・キューブリックの映画で見たことはありますが、原作が未読だったので読んでみました。

    「かがやき」と呼ばれる読心術と千里眼、予知能力が合わさった能力を持つ子どもダニーと、アルコール依存症に苦しむ父ジャック、実の母との関係に葛藤を抱えた母ウェンディの3人が、呪われたホテル「オーバールック・ホテル」で客が来ない冬の間、管理人として生活を始めていくまでが上巻では描かれます。

    「悪いことが起こるかもしれない」という予感の描写が素晴らしい。ダニーの能力はかなり万能なのですが、彼自身がまだ5歳なので、事態の打開を図ることができません。「危険があることは分かっているが、それを防げない」というわけで、飲酒欲求に苦しむ父、それにより不安定になる両親の関係、雪のせいで外界と接触が絶たれるホテルなど、少しずつ危うくなっていく様子がキングらしく丁寧に描写され、読み進むにつれ不安感が増していきます。

    「ペット・セマタリー」で少し感じたエピソード過剰もありません。明確な幽霊描写も最後以外はなく、心理サスペンスといっても通用しそうです。「児童遊園で」の生垣のシーンなど、口で説明すると馬鹿げて聞こえるでしょうが、読むと本当にハラハラします。

    凄く気になるところで終わるため、下巻が楽しみです。

  • スタンリー・キューブリック監督の名作映画の原作。
    映画化にあたって、色々変更されたことで、原作者のスティーブン・キングを怒らせ、キングは原作通りのTVドラマを作らせた。
    私はのこの2夜連続の原作通りのドラマも見たが、映画の足元にも及ばないと思った。
    こう書くと原作がつまらないように聞こえるが、原作もとても面白いから、不思議だ。
    映像化ってほんと難しい…。

  • 2020.5.16

    420Pあるけど、読みやすいしあっという間に読み終わった。
    上巻では、この家族の過去〜ホテルでの生活、217号室へ。

    映画よりも各々の心情がハッキリ分かる。

    ジャックの自己嫌悪な気持ちも理解できるし、ウェンディの離婚しようかどうしようかって気持ちも理解できるし切ない。
    ダニーが映画よりもずっとずっと大人な印象。

  • 映画の比じゃない

  • 2020/1/4
    映画見て、ドクタースリープまで読み切っての感想だけど
    とりあえず上巻なのでラストの終わりはここで終わられたらドキドキしちゃうじゃん!読んでると家鳴りすごくて怖いし!って思った

  • 内容
    "景観荘"ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。だが冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに作家とその妻、5歳の息子が一冬の管理人として住み込んだ。S・キューブリックによる映画化作品でも有名な「幽霊屋敷」ものの金字塔が、いま幕を開ける。

  • キングは年に1冊ぐらいしか読まないけど、今年はこのあたりで長編を、と思い選んだ。
    実は映画を観ていないので、この先どんなことが起きるのか、ドキドキするー!

    ダニーがいい子で可愛い。
    私だったら、下巻ですぐハローランを呼びたい!いつ呼ぶんだろう!絶対呼ぶよね?

  • 約20年ぶりの再読。
    読み始めたら止まらないのは相変わらず。
    後半へ不安を積み重ねていく様は十分堪能した。
    さぁ、下巻へ

  • 映画をずいぶん前に見たので、原作も読もうかと。REDRUMは金田一少年の事件簿にも出てきたのでおそらくあの意味かと……。

  • 有名な「映画」の原作。映像が「怖かった」映画だったが、原作は子供のダニ-の超能力(他人の考えていることが、心でわかる。)(心の中にトニ-という人物が出てきて話ができる。)(レドラムがでてくる)(シャイニングと呼ぶテレパシー能力がある)(過去にホテルであった映像がみえる)と父親の狂気が混ざった「気狂い」になったお話と見える。読んでいてだんだん狂気が心に入ってきて読者自身も「狂気」になってきます。怖いですよ!。

全75件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スティーヴン・キングの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
スティーヴン キ...
宮部みゆき
スティーヴン キ...
スティーヴン キ...
スティーヴン キ...
スティーヴン・キ...
村上 春樹
スティーヴン キ...
スティーヴン キ...
スティーヴン キ...
スティーヴン・キ...
遠藤 周作
スティーヴン キ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×