新装版 シャイニング (下) (文春文庫) (文春文庫 キ 2-32)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705640

作品紹介・あらすじ

すずめばちは何を予告する使者だったのか?鏡の中に青火で燃えるREDRUMの文字の意味は?絶え間なく襲い来る怪異の中で狂気の淵へ向かう父親と、もうひとつの世界へ行き来する少年。恐怖と憎しみが惨劇へとのぼりつめ、そのあとに訪れるものとは-。現代最高の物語作家、キングの精髄この一作にあり。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻の後半、一気に読んで寝不足(そして眠れなくなった・笑)

    ジャックが自分の心と戦う場面で、もっと頑張ってよ!!と思ったりもした。癇癪持ちの父親でも、ダニーは本当にジャックのことを愛しているんだもの。頑張ってほしかった…
    そしてハローランがいてくれて良かった!

    一応、ハッピーエンドにはなったので、キングを読む時のいつものモヤモヤ感はなく終われた。
    けれど…
    ハッピーエンドなのに、不安感が残るのはキングならではだなー

  • 宮部みゆきさんの書評を参考に、
    『シャイニング上』→『ドクター・スリープ上下』→『シャイニング下』の順に読んでみた。両方の感想をまとめて書きます。
    個人的に、この順番で大正解だった。
    「かがやき」を持った人の宿命について理解してから読んだほうが『シャイニング』は面白かったと思うし(たとえば、終盤で、ハローランがスノーモービル借りる男もかがやきの持ち主だってわかったときには、なんかにんまりしちゃったもんね)、『ドクタースリープ』で少女アブラが真結族の女を「すべた」ってののしるところ、「子どもがそんな言葉使うか?」と違和感をおぼえたんだけど、『シャイニング』でジャックがウェンディを同じ言葉でののしったところを読んで、「あ、それでか…」と、つながったり。
    2作品に共通して言えるのは、「長かった」。でも、読み終わってみると、どちらも満足できた。
    『シャイニング』でよかったのは、核家族の閉塞感のリアルさ。ウェンディに殺意を感じるジャックの心理描写とか、同じこと夫から思われてるんじゃないかとビクビクしました。
    『ドクター・スリープ』のほうが、いろいろな登場人物が出てくるぶん、エンタメとして楽しかったと思う。あと、特筆したいのが、人が死ぬときの描写。まさしくpass away というか、こちら側からあちら側にうつっていく感覚がすごくリアルで、ああ死ぬってこんな感じかな…と肌で感じられた。
    でもやっぱり私は映画『シャイニング』が一番好きだ!!キングは不満もあったようなんだけど、キューブリックの読解力・表現力、すごくない?

  • 今回ようやく原作を読んでみて、キューブリック版はかなり改変していたんだなということが分かった。あの有名な双子の女の子とか全く出てこなかったし(笑) ジャックに対する不快感がやばいのは同じだった。でも最期は悲しい。ウェンディは原作のほうがかっこいい。ダニーの能力については、映画ではほとんど言及されなかったように思うので今回色々と知れて良かった。ハローランさんもかっこいい。続編の『ドクター・スリープ』も読まないと。

  • 内容
    すずめばちは何を予告する使者だったのか?鏡の中に青火で燃えるREDRUMの文字の意味は?絶え間なく襲い来る怪異の中で狂気の淵へ向かう父親と、もうひとつの世界へ行き来する少年。恐怖と憎しみが惨劇へとのぼりつめ、そのあとに訪れるものとは-。現代最高の物語作家、キングの精髄この一作にあり。

  • ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描かれている。
    アルコール中毒になった父親が、教師という仕事から離れざるを得なくなったことや、アルコールが原因で息子ダニーを傷つけてしまったことなどに悩み、後悔し、アルコールを断ち切ろうと努力するが、うまくいかない生活のためにアルコールに依存したくなり迷い葛藤する。
    こういった描写がされているのは、キング自身がアルコール依存症であったからかもしれない。

    物語のラストも映画と原作では随分異なっている。
    映画では、ダニーに焦点が当てられていないため、ダニーを救おうと孤軍奮闘するハローランといった描写はあったのかどうかさえ憶えていない。

    不思議な力や迷い悩む父親など単なるホラーというよりは、ファンタジーな要素もある作品だった。
    確かにキングの描いた「シャイニング」と映画「シャイニング」とは同じであって同じでない。キングに不満があっても仕方ないかもしれない。
    それでも映画は視覚的な効果は最大限に活かされた魅力のある作品だと思う。

    映画には映画の、原作には原作の、それぞれに面白さのある「シャイニング」。
    映画を観てから原作を読んだわたしは、またもう一度映画を観たくなった。

  • 2023/05/23

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/781906

  • 映画より要素多い多い

  • 原作もめっちゃ怖かったーー!!!
    キングが映画嫌いなのはそこまで言わなくてもとは思った

  • 2022.5th
    映画を観てから本作を読みましたが、映画を観ていないと上手くオーバールックの情景が描けなかったように思います。
    映画では、即死だったハロラン氏が生き残り、ダニーにとって最高の友人になった展開は良かったです(^^)
    映画も小説もいずれも名作であることは間違いない!
    キングの作品は多分10年以上ぶりですが、これからも忘れたころに読んでみようかと思います。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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