- Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167717407
感想・レビュー・書評
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どうしても、あら登場人物の女性の行動が理解出来なかったが、読み応えのある小説。
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ゾクゾクした!15年越しの思い…執念?復讐?とにかく怖かったけど、どのキャラも人間味を失わせずに描いているのが筆者らしいと思いました。自分が普段恐れていることを忘れるくらいのゾクゾク感でした。タイトルになっているFLY…これが最後の最後でうまく絡んでくるんですね。そして、飛べずに堕ちてしまう者と、羽ばたいてゆく者と、そのギャップが印象的な終わり方でした。
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純な時代の恋愛を大切にするあまりの切ない犯罪。
まず真っ先にあがるのは、東野圭吾作品だろう。
白夜行や幻夜などの作品は、まさに不朽の名作というべき評価を得ている。
しかしこの作品も、登場人物の数が多い分
2名の男女だけに焦点があてられていないけれど、
それでも東野作品に通じる切なさに満ちているように思う。
目の前で恋人・佳奈を殺され、復讐に生きる向井。
その生き方を追うことで自分の生き方を見つけようともがく俊介。
佳奈を想っていた相田。
そして、殺人者の娘と殺人者に関わった少女達。
結局、日々を生きて行くしかない。
俊介の明日はどうあるのか、読み終わってから考えさせられた、がつんの一冊。 -
話の重さ、展開とても面白い。
とっても長い小説でしたが飽きることなく
一気に読んでしまいました。
復讐の鬼。
怖いけれどもとても悲しい存在です。 -
高校生・向井広幸は、公園で戸浦という男と知り合う。やがて彼が指名手配犯であることを知った広幸は警察に通報するが、戸浦は察知して逃亡する。その事件から4カ月後、戸浦は広幸の恋人を彼の目前で殺害して行方をくらます。戸浦を追う広幸が執念の追跡の果てに見つけたものは…。
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主人公が高校生のとき最愛の恋人を逃亡中の殺人犯に殺された。そこから10年以上にわたる彼の復讐劇が始まる。そこに彼女の友達や殺人犯の娘、その友人などさまざまな人が絡み合い、結末へと向かっていく。
結論として、この10年以上に及ぶ復讐劇はひとりの最高のクズが起こして引き伸ばしていた事件だったことが判明して、ちょっとその幕切れもあっさり気味。その過程でのそれぞれの登場人物の行動理念などの深い掘り下げは読み応えがあった。 -
先がどうなるのか気になって一気に読んでしまった。
復讐を人生の目的として生きている広幸。自分らしく生きるため邪魔な人間を排除しようとする人間と愛する人の命を救いたいと思う人間。
広幸には人生をやり直して欲しいと思った。 -
完成度が低い。執念はすごい。
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俊介の事件への関わり方があまり好きじゃないかも。
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新野剛志『FLY』読了。『あぽやん』とはうって変わってミステリー。小さな町でのちょっとした出会いが、彼らの未来に暗い影を落とし、またそれぞれの人生を大きく変えていく。どうしようもない過去にとらわれた未来は、そのしがらみから抜け出せるのか。読み応え十分。