標高1500メートル以下の名山100プラス1 日本百低山 (文春文庫 こ 42-1)
- 文藝春秋 (2009年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167753597
作品紹介・あらすじ
低山にも名山あり。百の低山に百の楽しみあり。標高1500メートル以下の山々を、北海道・東北から15山、関東から42山、甲信越・東海から20山、関西以西から23山の計100山に、今回あらたに1山追加。低山歩きの名人である著者が選びに選びぬいたイラスト満載の全国低山歩きガイドの決定版!待望の文庫化で携帯性もバツグンです。
感想・レビュー・書評
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なぜか、ふと思い出して、久しぶりに読んでみた。
岩場が多くて、意外に中級向き(?)な山も一部あったりするんだけど、全般に″ポコポコ歩く山”という感じなのがいい。
個人的には、中学生の頃、山を始めようと近所の本屋で買った登山入門の本のイラストが著者だったこともあって。
この本のイラストを見ていると、あの頃の感覚が甦ってくるのもいいかな?w
ていうか、本当は“あの頃の山への情熱を思い出す”と書きたかったのだが、さすがに恥ずかしすぎるので“感覚が甦ってくる”にしておいた(爆)
著者は関東に住んでいるのか、関東の山だけで42座。
甲信越・東海のくくりだけど、石割山や足和田山、天城山なんかは、関東近郊の山みたいなガイドブックには必ず載っている山だから、ある意味関東地方に住んでいる人向けの本と言えるだろう。
だからこそ、「日本百“名”低山」ではなく、たんなる「日本百低山」なんだろう。
(ま、「日本百名低山」だとダジャレにならないから、たんに「日本百低山」にしたのかもしれないけどw)
「日本百低山」にしろ、「日本百名山」だって、所詮は個人のシャレだw
2万5千図に載ってる山、全部に行ったことある人なんていないだろうし。
いたとしても、季節や天候、あるいはその人の年齢によって山の印象は全然変わってくるわけだ。
まー、本家「日本百名山」の著者については、今ほど交通が便利じゃない時代によくあそこまで日本全国の山に登ったものだと感心しないでもないのだがw
ただ、個人的には、どこに行っても山が見えるこの日本で、他人に山を100座特定してもらうことに何の意味があるんだろう?と思ってしまう方だ(^^ゞ
なので、著者が行った範囲の中での「100の低山」を、著者は100の“名”低山とした。
それでいい(^^ゞ
前に読んだ時は、やっぱり馴染みのある東京近郊の山が面白かったが。
あらためて読んでみると、「あれ、三輪山が載ってたんだ!」とびっくり。
だって、三輪山って、語ってもダメなんじゃなかったっけ?
三輪山といえば、何年か前の夏、急に「三輪山に行ってみたい!」と思ったことがある。
でも、その夏があまりに暑すぎてイヤになってやめた(爆)
でも、これを読んだら「そうかー。こんな風なんだなー」と、また行ってみたくなった。
とはいえ、コロナが収まったらだなぁー。 -
夫が図書館で借りたので私も読んでみました。
「低山歩きの名人が、全国から知名度、歴史などを基準に選んだ百の名低山」というキャッチコピーどおり、眺望にこだわらず、行程の楽しさや文化(歴史)、地元への愛され度合いなんかを考慮して選んだ登山ガイドです。
登山をしていて最近気が付いたことは、百名山は当たり前に素晴らしい、という事です。
コンディションが多少悪くたって、また登りに来よう!という気にさせられるのが百名山なんですよね。
それと比べると、それ以外の山は良し悪しの差が大きい。
快晴で、コンディション抜群であっても楽しくない(爆)山はあると感じます。
そんな時、事前に文化や歴史を勉強していけば、百名山とは違った楽しみ方が出来るなと、本書を読んで改めて感じました。
登山初心者向けの本だと思って読んだけれど、むしろベテランでも楽しめる本なのかもしれませんね。 -
行ったことない山を想像したり、知ってる山はこんなんだったなって思い出したりして楽しかった
地元の山が載ってると嬉しくなった
ちょいちょい筆者が小ボケかましてくるからふふってなりながら読んだ
山頂のワインとチーズいいな〜
イラストも可愛くてなごむ
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春夏秋は標高1000m以下、冬は1700~2500m前後の山へ登る。そこでこの本を手に取った。
ページを開いて最初に思ったこと。「低山を登りにわざわざ北海道まで行かないぞ」。本書は北海道から始まり、九州までの低山を紹介しているのだ。百名山なら宿泊費を払ってでも登りに行くかもしれないが、標高1500m以下の低山の場合は日帰りしか想像できない。なので前半を飛ばして関東周辺の山を紹介しているページから読むことにした。
すると筆者の個人的な日常や人間関係を描いている紙面が多い。それぞれのコースの特徴や魅力を知りたいのに、時間の無駄に思えてならない。
また、東海地方を過ぎてからは読まなかったので、結局目を通したのは半分程度。そして「この山に登りたい」と思えたのは一つ。
要するに自分には合わない本だった。 -
20/11/25。
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日本百「名」山ではなく日本百「低」山。標高1500メートル以下の山の山行記録である。
低山の魅力は期待していなかった風景に突然出会えることと、人々の暮らしの片隅にあること、そして(最も重要かもしれないが)登山者にあまり出会うことがない点につきると思う。
そんな低山の魅力を半年かけてゆっくり味わいました。
房総や天城は興味をそそられました。 -
日本百名山の書籍は多いけれど、標高は低くとも「名山」はある!という視点で、各地の山々が紹介された本。百名山の中でも標高の低い筑波山なども入っているが、メインは、地元の人には知られているが(なかにはそうでもない山も)、全国的にはあまり有名ではない、でも良い山の数々。眺望の良い山が多いようにも思います。夏は低山には登りたくはありませんが、気温が下がってきたら、次々に挑戦したいものです。
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2013/1/24 Amazonより届く。
2013/5/16〜5/23
かつて「山と渓谷」に連載されていた低山巡りの連載をまとめたもの。流石に遠いところの低山は知らない山も多いが、近畿の山は昔遠足などで登ったり、土地勘が有ったりで楽しめた。山登りの楽しみは3000m級の高山だけでは無いことを教えてくれる好エッセイ。 -
積読の本。低山とあるけど、そんなに低くない。でも、身近な山、耳にした事がある山が多いので、楽しく読める。紹介されている山は登りたい気分になる。