旬は風土の愛し子 人も風土の愛し子 家庭料理のすがた (文春文庫 た 73-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753788

感想・レビュー・書評

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  • スローフードの本質と言って過言ではない前半。風土を、旬を、慈しみ楽しむ...そんな余裕誰が持ってるのかな。今の時代。

  • 凛として生きてきた人が、慈しんで暮らすことの価値や方法を伝えようとしている本。でも、「大切に暮らす」方法は時代や立場によって変わっていくものだよね。みんなそれぞれ自分の「大切」を探していけばいいんじゃないかな・・などと思った。

  • 言い回しが古い気がするが、暖かい。丁寧に料理を作っている感じがする。

  • 参考になる部分ととてもまねできないと思ってしまう部分がありました。

    特に食材(昆布・干し椎茸・鰹節)については、それはお高いし、どこでも売ってるもんじゃありませんっ!と思えます。

    一方、昆布と梅干しの使い方は参考になりました。

  • 料理を学んでいる。恥ずかしながら親が料理が作る後ろ姿を全く見てこなかった。完成品としての料理はわかるものの、途中経過についてはイメージがない。食材の扱い方からどのように切りそろえ、火を通したらどのように食材は変化するか。そんなイメージを今身につけている。本書はそのイメージは当然のこと、その前の料理に向かう姿勢から教えてくれる。いや教えるというよりこれは稽古か。冒頭の「百錬自得」の項では風姿花伝をひきつつ、料理は稽古を繰り返すことで身につけていくしかないとする。料理を食べる人間、食材に対しての丁寧な姿勢を崩さない凛としたたたずまい。それは一見厳しいようで優しい。この人の哲学を体に叩き込みたい。そう思わせる本だった。

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著者プロフィール

料理研究家、エッセイスト。1924(大正13)年生まれ。料理研究家の草分けだった母・辰巳浜子のもとで家庭料理を学ぶ一方、西洋料理の研鑽も重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼する。鎌倉の自宅や周辺の施設でスープ教室を主宰し、高齢者や病気の方へスープを提供できるよう指導している。「大豆100粒運動を支える会」会長を務める。 著書に『辰巳芳子の旬を味わう -いのちを養う家庭料理』、『辰巳芳子 慎みを食卓に -その一例』(ともにNHK出版)がある。

「2020年 『辰巳芳子 ご飯と汁物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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