贄の夜会 下 (文春文庫 か 41-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167769024

感想・レビュー・書評

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  • 《犯罪被害者家族の集い》を舞台にした殺人事件の捜査は暗礁に乗り上げた。事件を追う大河内刑事に公安から圧力がかかる。
    事件の裏には沖縄の悲劇、そして警察内部の腐敗が黒々と横たわっていた。猟奇的殺人者、殺し屋、孤独な刑事の三つ巴の闘いの結末は!?

    早々に急展開があり、「こいつ犯人じゃないのかよ!」的な流れになります。
    様々なものを無くしていく大河内刑事が最後には少しだけ救われて良かった・・・・

    ちょっとフィクション度が高いですが、2転3転する構成が面白かったです。

  • 面白かった。上下巻に渡る長編だが、全く苦にならなかった。孤独な刑事とプロの狙撃者、二人のキャラが実にイイ。特に大河内の感情がグーッと入り込んでくる箇所がいくつかあった。警察汚職と猟奇殺人者の関係においていまいち腑に落ちないところがあったが、ハードボイルドミステリーの中では秀逸な作品であると私は思う。

  • 上下巻ある長編。
    下巻になると読むのを止められなくなる出来事の数々。
    サイコミステリーとはいいきれない現実感もあり、なかなかの作品でした。

  • この下巻の最終面は読みごたえあった。上巻、下巻がその最終面で一気に結びつけられる。確かに面白いのだが他の本と比べると抜きん出てはいないと思われるのだが。最後の文章は少々かっこよすぎるが今だ頭に残っている。

  • 下巻です。
    警察内部の腐敗、スナイパーの過去、そして猟奇殺人者は一体誰か?
    最後の結末まで一気によみましょう。

  • ぐいぐい引きこまれるクライム小説でした。仕事の先輩からいただいたものですが、上下巻とも一気でした。
    読んでいて気持ち悪くなるくらいの描写だと思うということは、作者に筆力があるということでしょう。本当に気持ち悪くなった場面がいくつかありました。
    こちらも心理的なものが軸になっているので、この手のものが好きな人はいいかもー。

  • 2009/5/8 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
    2011/5/12〜5/16
    サイコキラーである真犯人、妻を殺されたプロスナイパー、孤独な刑事が織りなす上質のハードボイルド。真犯人の正体は早い時期に推測出来るが、そんなことは問題ではない。ただ、エンディングがちょっとあっさりしすぎているか。でも文句なしの一級品。未読の方は是非

  • 非常に読み応えのある作品だったが、手を広げすぎて回収しきれていない感じがするのが残念。
    上の盛り上がりを考えると、下はやや残念だが、どちらも先が気になる展開や雰囲気は楽しめた。

  • 1つの事件に3つの勢力が関与しながら物語は進んでいき、それらが詰め込み過ぎにならずに上手に関連付けられて非常に読み応えがありました。
    特に目取真と大河内刑事のひたむきさが魅力的です。

  • 2014/5/27いろいろてんこ盛りだったが面白かったです。★4

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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