ウェブ時代5つの定理 (文春文庫 う 25-1)

著者 : 梅田望夫

• 文藝春秋 (2010年2月10日発売)

感想・レビュー・書評

[07’同期さんの感想 · 2010年3月9日]

もちおさんの最新の文庫本です。

特に印象に残った言葉を引用します。

【偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ。
　まだ見つかってないなら探し続けろ。
　落ち着いちゃいけない。
　まさに恋愛と同じで、みつかればすぐにそれとわかる。
　そして素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとにもっと良くなる。
　だから見つかるまで探し続けろ。探すのをやめてはいけない。】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スティーブ・ジョブズ

[クラッツさんの感想 · 2010年3月7日]

日本を代表するITエバンジェリストである梅田望夫氏による2008年の著書の単行本版。日夜テクノロジーとビジネスに夢中になっているシリコンバレーの著名人達の名言が詰まっている。単に言行録だけでなく、内容をテクノロジー業界でイノベーションを起こしていくための「５つの定理」として整理し、かつ自身の経歴紹介も含めて語られた立体的な構成となっており、過去の本と同様非常に知的な一冊と感じた。

技術も経歴もまったく足元にも及ばないながら同じ業界にいてイノベーションを起こすことを課せられている一人として、インターネットを始めとするテクノロジーが人々の自由を創造し、世の中を良くしていくことを信じて疑わない人たちの言葉にはただ勇気付けられた。

この値段で読めるなんて出版界の奇跡ではないかとすら感じるくらい感動する良い本だと思う。

[中山幸雄さんの感想 · 2010年2月14日]

単行本も発売と同時に買ったが、文庫も購入。梅田望夫さんは「真水の本」にこだわる、数少ない作家だ。文庫版まえがきや解説もじっくり読みたい。単行本発売から文庫本発売までの2年間、リアル世界もネット世界も激動した。激動している時代にその言葉がどれだけ輝きを失わないかが、その人がビジョナリーであるか否かの判断の物差しになる。再読して発見し学ぶことを楽しみにしている。