乳と卵 (文春文庫 か 51-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8430
感想 : 867
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  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167791018

感想・レビュー・書評

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  • この作品は、思春期の女の子特有の悩みや、葛藤が至る所に散りばめられていて、川上未映子さんの文体はとても美しくて読みやすいと感じました。特に女性に読んでもらいたい作品の一つですね。

  • 私はダメでした。


    どんだけ頑張っても
    頭に入っていかない。


    文学小説はむいてないのかな

    • ひまわりさん
      どんぐりさん、こんにちは。
      今日はゆっくり皆様のログを読書してます。ドングリさんのログをわかるーと楽しませていただいております。乳と卵、私も...
      どんぐりさん、こんにちは。
      今日はゆっくり皆様のログを読書してます。ドングリさんのログをわかるーと楽しませていただいております。乳と卵、私もなかなか入り込めず、現在積読状態です。いつか読めたらいいなぁーとこの本を思い出しました
      2023/03/20
    • どんぐりさん
      ひまわりさん

      コメントありがとうございました(^^)

      他のログもご覧いただき嬉しいです


      こちらの本は
      なかなか苦労した作品でした。。...
      ひまわりさん

      コメントありがとうございました(^^)

      他のログもご覧いただき嬉しいです


      こちらの本は
      なかなか苦労した作品でした。。。
      どうしても横すべりしてしまって。


      ひまわりさんのログも、
      自分の読んだものと重なるものも多く
      楽しく拝見してます(^^)
      2023/03/22
    • ひまわりさん
      どんぐりさん、ありがとうございます。
      これからもよろしくお願いします。
      どんぐりさん、ありがとうございます。
      これからもよろしくお願いします。
      2023/03/22
  • 妊娠出産によって損なわれるものが結構あると思う。多くの女性が意外とけろっと復帰してるように見えるかもしれないけど、人それぞれ程度は違えど元の身体ではなくなってる。命懸けであり、色々なことを犠牲にして出産をしている。骨盤は歪むし胸も萎むしシミもできるし記憶力が衰えたり排尿障害がのこったり内蔵の癒着がおきたり…
    だから巻子が豊胸豊胸盛り上がってるの、気持ちわかるなぁって。でもそれは決して子どもさえ産まなければってことではないんだよ…
    緑子もきっと母親になったときわかるんだと思う。

    これは本の内容どうこうというより、とにかく文章が独特なのが醍醐味。こんな文章、初めてというかんじ。関西弁?なのがわかりにくいけどそれがまた面白いのかもしれない。一文がとても長くて、もしこれで対になる主語述語はどれかとテストされたら解ける気がしない。
    散々長々書かれた一文の終わりがふいにストンと来るのが面白い。

  • いつだって母は大切で大好きな存在なのに、分かり合えない。全てを分かり合いたいのに、母は全てを語ってくれない。このもどかしさ、いじらしさが思春期の自分と重なって苦しかった。ページを捲る手が止まらなくて一気読みでした。

  • 乳と卵
    好みが分かれる物語と文体。
    名前が最後まではっきり出ない私の視点で話が進んでいく。話は豊胸手術をしたい私の姉と姉の子どもで、なぜか筆談で会話する姪と東京で過ごす3日間の話。
    まず、文体に驚く。丸と改行が少なく、読みづらい。私は、女として生きることの意味や思ったことを言葉で伝える事のままならなさ?とかそんな事を考えたが、どうだろうか?
    とりあえず、私には好みだった。
    あなたたちの恋愛は瀕死
    もう、文体にも慣れた事もあり面白かった。こちらも好み。

  • 「乳と卵」
    基本、主人公か姉の巻子の娘である緑子の目線で、話し言葉のような文章。句点がほとんどなく、切れ目なくずっと続く。
    始めは言葉を発さなかった緑子が、大阪へ帰る頃には普通に言葉を話し、主人公にギリギリまで手を振るようにまでなった、という変化が印象に残った。
    また、卵を頭にぶつける場面で、緑子は巻子ではなく自分にぶつけたのは「自分さえ生まれてこなければ、自分もお母さんもこんなに悩まなくて済んだのに」という自分を責める思いの現れなのかなと思う。巻子も同じようにやったのは緑子と少しでも同じ気持ちになりたいからなのかな。
    それに、それが卵だったのは緑子が自分の命と重ね合わせてるのかなと。
    多少は後悔しながらも無駄に口出ししない主人公がよかった。それに、最後の最後で主人公の名前が「夏ちゃん」だとわかる。

    「あなたたちの恋愛は瀕死」
    登場人物である、化粧や服装に取り憑かれ、知らない人と性交をする感覚を知りたい女と、毎日ティッシュ配りの仕事をし続けなければならない自分が存在する社会に対して怒りが沸き起こり、誰かを殴る感覚を知りたい男の目線で文章が書かれている。
    最終的には、それぞれの欲望がぶつかり合う。そして、人々からは不審に見られるも、結局はそれも社会の中にまみれてしまう。
    なかなか難しかった。

  • 読みづらかった。なかなか読みすすめられなかった。

  • 文体が、なんというか、抜け出せなくなる感じ。
    女のひとの、性。
    母と娘の、生命のつながりを、呪いのように感じることがあるのは、女性だけかもしれないが、私は、この感情をたしかに知っていると思った。

    「お母さんが生まれてきたんはお母さんの責任じゃない」から、
    生命がはじまった時から、みんなみんなかわいそうなんだと思ったら、すこしやさしいひとになれそうな気がした。

  • 読みづらい。
    改行が圧倒的に少ない。標準語圏に属しているからなのか、関西弁の台詞が難しい。更に言うと、海外の訳された小説を読んでいるかのようで、とある内容に対して贅肉のように表現が多く、何が言いたいのか、何が重要な点なのかが分かりづらい。

    文学としては正しいかもしれない。
    端的に読める小説を求めている時点で自分は何か違うのかとも感じる。

    あなたたちの恋愛は瀕死
    非常に面白いが、自分自身の数年後のことのようで危機感を感じずにはいられない。

  • 川上未映子さん、連続2冊目。
    芥川賞受賞の表題作「乳と卵」と、「あなたたちの恋愛は溺死」を読みました。
    「乳と卵」ではそれぞれの登場人物の内面に深く踏み入るとき、どんな言葉を発するべきか、気持ちを言葉にする時の乖離、そういったものを感じました。
    「あなたたちの恋愛は溺死」は普通に面白かったです。僕も溺死しかける時あるなぁと思いました。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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