サンドウィッチは銀座で (文春文庫 ひ 20-3)

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 992
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838690

作品紹介・あらすじ

きゅるるるーっとお腹の虫が暴れ出す飽くなき好奇心と胃袋で“いまの味”を探し求めた絶品エッセイに、谷口ジローの漫画がかけあわさって、春夏秋冬おいしい競演!

感想・レビュー・書評

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  • どのお店も本当に行きたくなりました!

    この間東京に行って、ビアライゼ'98へ行こうと思って予約しようとしたら平日なのに予約できないくらい埋まってました、、笑

    小説に出てきた所にはもちろん行きたいけど、自分で新しい所を発掘したいなぁとも思った。

  • 谷口ジローさんの絵経由で知った作品。
    大好きな孤独のグルメにも通じそうな本の説明から手に取ってみた。サンドイッチは銀座で、なんてオシャレなお店紹介かと思いきや、ディープな池袋中華に始まり、どぜうやふぐ、最後には熊まで、孤独ではなく仲間とわいわい、お酒もまあよく飲む。お腹は空くんだが、なにせふぐやら熊やら、食べたことのない中華だから、ああ食べたいー!みたいな感じにはならなく。昭和の名店の紹介エッセイ。兄さん姐さん向けかしらん。

  • うんまいモノが食べたくなる
    食欲増進エッセイ

    その中でちょっと異色?な
    「熊を食べにゆく」
    命のありがたみを感じた

    みとのブックフリマにて購入

  • 平松さんのお店に対する愛を感じられる一冊。わたしもこんな気持ちで、こんな熱意で、お店を渡り歩けたらな。もっと真剣にお店に向き合うぞ!という気分になる。月鍋の由来がすてき、オムライスを食べながら別れ話はできませんね、にもぐっとくる。
    「おわりに」の冒頭、わたしもほんとうにそう思います。お店からもれるオレンジの灯り、慈雨、誰もがしあわせなときを過ごしていてほしい。

  • 春夏秋冬を通してさまざまな絶品料理を食すエッセイ集。軽快な語り口とこちらの空腹を煽るような描写によだれが出ること間違いなし。合間に挟まれる挿絵や漫画も文章の雰囲気にしっかり噛み合い、するすると読み進められる。食事が好きな人にもおすすめの1冊。

  • 特にそそられたのは、たんぽぽオムライス、熊の月鍋、たこ梅のおでん!

    美味しいものを表現するときの文章もすごいです
    こりり という表現が面白いと思いました

    美味しい食べ物、作る人たち、建物、場所、食べに行く人、色々な角度から食べ物だけではなく、風景も一緒に感じられる本です

    作者の方はそこを大切にしているんだろうなと、読んでいて感じました

  • 東西のいろいろなおいしいものを食べ歩いた記録。

    所詮は言葉で、実際に食べられるわけじゃない。
    そう嘯いて読んでみたが、これがなかなか読んで楽しい文章。

    鎌倉の精進料理に春を感じる。
    社食めぐりの記事からは、空気感も感じられる気がした。
    冬の終わりにふぐやどじょうの一人鍋を楽しむ。
    上野の大衆食堂の最後の日々。
    ただ食べ物のことだけではなく、食をめぐる場を掬い取っていく。
    旅が自由にできない昨今、外に出かけた気分が味わえる。

    それから、谷口ジローさんの絵があるのはうれしい。
    写真より純度が高い、あの精緻なタッチにため息が出る。

  • ぜいたく~!
    平松さんのエッセイに
    谷口ジロー氏の漫画がついてるぜ。
    ああ…おいしそう。

    社員食堂に行ってる回がおもしろかった。
    それもタニタみたいな
    オッシャレ~なとこと違いまっせ(笑)
    文芸春秋や新潮社、横河電機、共産党本部など。
    すごいチョイスですね。

    東西のおいしいオムライスを味わったり
    カフェだけでなく
    酒とサンドイッチを銀座で楽しんだり
    熊を食べに行ったり♪( ´θ`)
    いろいろ楽しい食エッセイでした。

  • 谷口ジローさんのマンガを読みたくて読んだ本。

    著者が全国各地のいろんな美味しいものを食べており、それを文章と谷口ジローさんのマンガで語るという形式となっており、夜遅い時間に読むとお腹が減って仕方が無い本でもありますね。

    現状では、コロナ禍でもあり近所においても外食をしにくいもどかしさがありますし、ましてや全国に旅行に行ったり会話をしながら食事を楽しむというのも中々難しいところです。

    ただ、そういう旅行や外食を躊躇していると、どんどんと失われていく店ってあるんだろうな、とそんな事を考えたりもした1冊でありました。

  • 食のエッセイなのに
    食べたいと全然思わなかった。

    何か、全体的に淡々と。お堅いイメージ。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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