コラプティオ (文春文庫 ま 33-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (579ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900021

感想・レビュー・書評

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  • 強力なリーダーシップが今の日本には必要だ。 ただし世襲議員は不要だ。苦労を経験した痛みのわかる政治家を選べない国民が下等な国家を築く。

  • 真山ワールド全開のストーリー展開は圧巻の一言。あっという間に読んでしまいました。ノンフィクションと言ってもいいほどの描写力。オススメ。

  • 140130

  • 意欲作である。
    福島原発事故以後に 
    日本はどのような方向へ向かえばよいのか?
    原発を廃止するのか?
    それとも、安心安全の原発作りをするのか?
    日本は どうなのか?世界の動向は?
    原発をめぐって いくつかの懸念が存在している。

    宮藤隼人は、カリスマ的リーダーシップを発揮する。
    「政治とは、約束」
    「約束は、公約とは違う。」
    「互いの信頼の礎となる大切な誓い。」
    「努力すれば、希望が叶う社会をつくりあげる。」
    「言葉とはチカラ」
    と、重要な局面において、熱狂させる演説をする。

    福島の原発事故、それを駆け巡る 宮藤隼人。
    次々と政策提案をして、法律化する。
    その 秘書になり、政治の現場を勉強と思い、
    政治学者になろうとする 白石望。
    積極な提案をして、宮藤の演説のスピーチも起草する。
    宮藤に心酔しながら、独裁者になる可能性を危惧する。

    白石と同級生でライバルの神林は 新聞記者となり
    トップ屋として 奮闘する。
    タイミングよく、情報を入手する。

    宮藤は、日本の未来にたいして 原発を軸とした再生政策を
    実行する。サクラ電機の救済を、国営とする。
    そのことで、原発事業を再生化しようとする。
    結局は 発展途上国へのインフラ投資に
    深く噛んで行くのであるが。
    「新幹線」事業では、危ない話もレベルが違うのかもしれない。

    アフリカの小国で 日本人の調査チームが ウランを発見。
    アフリカの可能性と困難性。
    利権をめぐっての内戦、抗争。
    そのことから 宮藤の動きは、闇の中に入り込んで行く。

    秘書である 白石 そして 田坂。
    白石は 清濁併せ吞む と言うことを理解して行く。
    田坂が 潔癖主義なのがおもしろい。
    「オレは何ものなのか?」という問いかけ。
    新聞記者である 神林 上司の 東條。
    複雑に絡み合いながら 宮藤 を追いつめて行く。
    宮藤は どこかで 正義と言う言葉を間違えて行く。

    それにしても、使用済み燃料問題が 
    完全にスポイルされているのが残念である。
    しかし、おもしろい。

  • 政治、タイトルの通り汚職がテーマ。

  • 東北震災の直後に書かれた本で、カリスマ総理によって積極的原発政策が日本の復興の目玉とされ、国民の期待も高まるが、原発政策に欠かせないウラン鉱山の利権を巡っては国際的な陰謀の闇があった。

    カリスマ総理を支える若き側近と政権の闇を追いかける新聞記者が同級生という関係。
    若き側近のお目付け役にあたる首席秘書官と新聞記者の上司はどちらも硬骨で、彼らの間にも古くからの腐れ縁がある。

    読み進める間に、政府と新聞記者、どちらに肩入れしたくなるかが揺れ動く。

    表題である「コラプティオ」の意味が最後になってようやくわかったんだけど、これを知ってて読むと、もう少し違った読感になったかも。

  • 政治と原発。リアリティーありすぎです。最後は何か唐突な締めくくりですが、間違いなく面白いかった。ずいぶん前に「マグマ」で地熱の可能性を感じたけど一向に進展しない。福島の恐怖は忘れ去られようとしている日本に警鐘を。

  • 原子力と内閣の話。
    福島に原発を復興させ、それを輸出の核にする。
    なかなかいいプランじゃん、と思った。
    若きカリスマが変貌していく様もなかなかよく書けていて、読み応えがある。

  • うーん

  • 現実の政治家にもこれぐらいの期待をしたい。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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