- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167904302
感想・レビュー・書評
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今の能町さんの文体とは少し違うのだけど、この能町さん特有の、文章から溢れ出てくる落ち着きがすごく心地よくて、加寿子荘の二階奥で微睡みながら読んでるような。とてもいい感じ。
この感じは、先に読んだ〝性転換ツアー″の方でも感じたけど、どこか自分を俯瞰で見ているところがそうさせてる気がして、文中にも「これからもずっと自分を小説か何かだと思っていくんだと、思う」とあって、そういう考え方がこういう文章を紡ぎ出してるんだなと感心するとともに、私もこんな風に自分のことを捉えられたらなぁと思った。
そしてそんな面もありながら、会社の人だったり、実家のおばあちゃんや病室の方たち、道端のおばあちゃんとか他人への目線や思いなんかからはすごく優しい気持ちが溢れてて、なんだかほんとにあったかい気持ちになるのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
淡々としていて小説というよりやはり日記なのだけど面白いんだよなあ。
みくしーで毎日のように日記を書いていたあの頃を思い出す。 -
近所に住んでいるので、知っている地名や店がたくさんでてきて興味深かった。私がこの近くに住み始めた時期とも重なってる。
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オカマということは横においておいて、ただこの人のエッセイがいい。いい雰囲気だな。あと、これが最初mixiの日記だったってとこも、能町さんの同世代のわたしとしては、なんかあの頃の楽しかったなぁって感じで、いい。他の本も読みたい。
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ミクシィ日記が元になっている。
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かもめぶっくす
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加寿子荘中心の話というわけではなく、そこに住んでる能町さんのエッセイ。
特別なエピソードとかは無いのですが、楽しい。 -
作者が住んでいた(今も住んでらっしゃるのでしょうか…?)風呂なし・洗濯機なし・素敵な大家のお婆様がいる木造のアパートとそこに住んでいた頃をつづったエッセイ。作中に出てくるお婆様方がみんな可愛らしく、昭和を東京で過ごした女性の言葉使いはとても素敵。
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能町さんの著作を初めて読んだ。
古い住宅への偏愛と、心地良い距離感の関係。能町さんは素敵な人だな。