- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167904302
感想・レビュー・書評
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著者が有名になるまでに住んでいた昭和の賃貸住宅を優しい目線で語ったもの。はたから見るとただの不便極まりないアパートそのものを,そこで暮らす市井の人々を愛情を持って書いており,著者の人柄を感じ取れ,読んでいて心がふんわり温かくなる。
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本書の文体が読んでて心地よかった。人に話すとノロケだと思われてしまうぐらいの住まいや街があることって羨ましいと感じた。
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神楽坂の加寿子荘。昭和の風情。
風情っていいな、たいせつだな。 -
昭和レトロないい感じの表紙と、不思議なタイトルに惹かれて手に取った。
開くと、間取り図。
たまらない。
「加寿子荘」
能町さんだけがそう呼んでいる、玄関が大家さんと一緒の、築四十年以上のアパート。
そこに暮らす能町さんの「おうちのノロケ」と、日々の暮らし、考えていることなど。
後半は、思いがけない入院生活もあり、生と死についても思いを巡らす。
自分では住めないと思うけれど、共同の玄関で靴を脱ぐ、「なんとか荘」に対する憧れがある。
小説も読むが、この本は実際に住んでいる…何というか、実況中継だ。
オシャレに演出された神楽坂という「すき間にはさまった」牛込だったり、昔ながらの暮らしだったり。
かざっていないから、読んでいてとても落ち着く。
現在も、加寿子荘に住まわれているのでしょうか。 -
大事な人のお見舞いにはちゃんと行こうと思った。
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ラジオで風呂なしアパートに住んでいたとお話ししていたときに、自分が勝手に予想していたアパートとは全然違ってた。
こんな風呂なしアパートだったら住んでみたいかも。 -
男性から女性になる間のエッセイ。
淡々としていて読みやすいなと思ったら、
mixiの日記を再編したものらしい。
メディアに注目される以前の神楽坂の中にある
時間が止まったようなアパートでのくらしの話。 -
素人が書いた日記を読んでるみたいに、だらだらしてる。能町さんは、イラストとか写真が入っている本の方が魅力が発揮されるな、うん。
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加寿子荘の謎感とほのぼの感が好き。入院時の気持ちもせつない。
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個人的な日記みたいな文章だなあ、と思っていたら、ブログを元にしたものだったんですね。続けて読むとちょっと飽きてくる…。
作者の能町みね子さんについて全く知らない状態で読んだせいもあるけれど。