ごはんぐるり (文春文庫 に 22-4)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167905545

感想・レビュー・書評

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  • 食べる幸せについて。
    西節を炸裂させながら、「食べたいなぁ」「料理したいなぁ」と思わされる。
    世界各地の料理を考える時、人は、その土地の食べ物に育てられ、大きくなるんだよな、と改めて面白いなと。
    好きな人と好きな美味しい食べ物を食べる。
    こんな嬉しいことはない。
    毎日、もっと楽しむ時間として、より感じたい。

  • ぐんぐん引き込まれたエッセイ

    海外生活だった著者の子供時代が
    「食」に影響を与えている

    自分はひとと一緒に食べるのは
    実はちょっと苦手なんだけれど
    楽しそうにひとと食べている話を読むのは
    楽しい

  • とっっっっっても良かった!!!!!
    「でも、恥ずかしい。大好きな夫の隣で、何かの脳みそを、すすりたくない。」この文章を読むだけでもこの本を買う価値があるよ…!!!!
    独身アラサーを嘆きながら開き直っていた西さんが、こんなにも衒いなく「大好きな夫」とさらっと書いている、うれしい、かわいい!!!
    本から伝わる食べることは幸せというゆるぎない哲学、すき。ダイエットしてるのアホらしくなるねw読み終わって、「ごちそうさまでした」と言いたくなるような美味しい本でした。

  • 西加奈子さんのご飯ものエッセイ。一言で言うと、面白いし美味しそうだった!

    海外文学に出てくる料理に「それってどんなやつ!?」ってなる経験は私もよくある。『ジェイン・エア』に出てくるミンスパイ、文字で読んだときは「ミンス=ひき肉だから、お肉のパイなのかな?」と思ってたけど、実物はフルーツを使ったパイだったのが衝撃だったのを覚えている。

    初デートで完璧すぎる店を選んでくる人、私も苦手というか、遊び慣れてるのかな?ってちょっと警戒するし気後れしてしまうのだけど、それを文字化させてしかもこんなに面白く書いてくれる西さん、ありがとうって思った笑

  • 着飾ることではない、みせびらかすことではない、自分の心地よいことを、貫くということ、それがお洒落なのだと、私達だって実は、知っているのだ。

    胃袋は思い出で出来ている!

    食べるときは黙ってて、あとからすごくいいメールでお礼を言われたり、フェイスブックでぜっさんされるより、ちょっとでもその場で感想を言ってくれたら、つぎの料理がもっともっとおいしくなったって思うのね。

    楽しかったー!読んでて単純に良かった。西さんのことめっちゃ好きになる一冊やな。クセありそうやけどこの人(笑)

  • 西さんの食に関するエッセーの他に、短編や対談もあって楽しめました。
    中でも、西さんがエジプトのカイロに住んでいた頃のお話が印象に残っています。
    日本にいて一年中新鮮な食べ物が手に入り、料理して食べられるということのありがたみが身に染みてくるようなお話しでした。
    西さんのエッセーは初めて読みましたが、西さん独特の食へのこだわりなど面白いお話しがたくさんあって面白かったです。

  • カイロでの食事情や、ショートストーリー的なものなどから、ご飯のありがたみを感じる一冊でした。
    1つのエッセイが2.3ページくらいだったので読みやすくて、通学時間にちょこちょこ読んでいました。
    私も西さんのようにいつかビールの美味しさがわかる日が来るのかなぁと思いを馳せていました。

  • やっぱり面白い人だなー。
    声がリアルに聞こえてくるようだった。
    ラジオで喋ってるのも凄く好きだから
    若さんのとこでも今年喋ってほしいわー。

  • ご飯にまつわるあれこれ。わかる、わかる〜共感も多くて読み応えがあります。
    最後の短編小説がとても良かった。食べるって大事です。

  • なぜか食べものが出てくる
    本、映画、には、ひとつテンションが上がる
    理由はうまく説明できないけど。

    で、西加奈子と組み合わさったら最強。

著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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