秋山久蔵御用控 夕涼み (文春文庫 ふ 30-32 秋山久蔵御用控)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906818

作品紹介・あらすじ

ますます好調、書き下ろし第27弾!十年前に勘当され出奔した袋物問屋の若旦那が江戸に戻ってきたらしい。久蔵は弥平次たち手下に探索を任せるが…。〝剃刀〟の裁定は?

感想・レビュー・書評

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  • 4話からなる。
    この暑い時期 題名の「夕涼み」という言葉にひかれて読んでみた。

    「忠義者」―― 探索をしていた主が、騙し討ちで殺された。その無念と、恨みを晴らすために、下男の佐助は、立ち向かうのである。

    「夕涼み」――貧乏浪人の娘と袋物問屋の勘当された息子が、江戸にもどってきていると、、、しかし殺人を目にして、反対に逃げなくてはならなかった二人。
    どちらも、勘当も溶け、隠居と孫の夕涼みを頭に浮かべる秋山であった。

    「厩河岸」―― 大工の政吉が、飛び込み自殺をしたと、思われていたのだが、、、契りを結んだ娘が、自分の身に起った。こったことで、首つり自殺をしたことで、それにかかわった人物たちに復讐をするのだが、、、秋山は、快い裁断ををするのだった。

    「捕物出没」―― 盗賊 質屋の番頭 博打 押し込み強盗 へと展開していく。
    哀れなのは、おりん 、自戒して果てるが、最後の願いは、経をあげてくれとのこと、、、、 雲海坊は、約束通り、墓へ訪れるのであった。

    もう、「夕涼み」という言葉も、余り使われなくなって来た。
    蚊取り線香でさえ、ドラッグストアには、まだ店頭にあるのだが、、、

    今の時期に夕涼みと言っても、ポツンと、一人外に出て、涼んでいたら、危ない人に思われそうである。
    死語になってしまうのかな?

  • 安定の秋山久蔵
    信頼の仲間たち
    約束の一網打尽
    気分爽快ですな

  • 2016.11.03.かな読了
    いつも通りの剃刀久蔵節で気持ちよかった。

    忠義者
    夕涼み
    厩河岸
    捕物出役
    の4話

    知らぬが半兵衛シリーズがなくなり、
    ちょっとその雰囲気が出ているような気もします。

  • 20161002 久しぶりの久蔵のシリーズ。相変わらず切れが良い。約束とはいえ少し変化が必要という点はこの先のシリーズに期待か。

  • 藤井邦夫著「夕涼み」(2016.8)、秋山久蔵御用控№27です。図書館で2~3w(早くて)待って、読んで楽しむ時間は2~3hでしょうかw。忠義者、夕涼み、厩河岸、捕物出役の4話、ほろりと泣かせる話ばかりです!

  • 【ますます好調、書き下ろし第27弾!】十年前に勘当され出奔した袋物問屋の若旦那が江戸に戻ってきたらしい。久蔵は弥平次たち手下に探索を任せるが…。?剃刀?の裁定は?

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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