火花 (文春文庫)

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著者 : 又吉直樹
  • 文藝春秋 (2017年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907822

火花 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 職場の人が貸してくれたので、正直そんなに興味はなかったですが、折角なので読みました。私小説だけあって、笑いや漫才への思いがしっかり伝わってきます。序盤の読みづらさと終盤の盛り下がりが残念でした。

  • 一生懸命で、不器用で、切ない。
    自分が思い描く姿に誰もがなれるわけではないから、
    理想と現実に折り合いをつけないといけない。
    そんなこと百も承知だけど、それでもなお、
    たとえ不格好でもまっすぐに行動し続けられる人は
    なんてまぶしいんだろう。
    青春だなぁ・・・

  • 長期間ちまちまと読んでいたため再度読み返したいと思う。
    終盤は面白さで一気に読んでしまった。大きな夢を追う芸人たちに、自分を重ね、そうだよな結果がわからないことに人生を費やすのは恐ろしいよな、でも好きだしそれしかないからがむしゃらにやるしかないよなと励みにもなった。ところどころ笑え、胸が熱くなる場面もあり稚拙な表現だけど上手いと思った。

  • 読む前は勝手に、もっと堅苦しいというか回りくどい文章なんだろうなと思っていましたが、とても読みやすい文章で驚きました。
    徳永=又吉さんっぽい印象を受けたので、又吉さんのアナザーストーリーというような感じでした。

  • 『劇場』を先に読んだので又吉作品はこれが2作目。『劇場』がすごく純文学という感じで普段あまり自分が読まないジャンルだったので、この『火花』も少し読みづらさを感じるかなあと思っていたらいい意味で裏切られた。
    導入こそ文学的表現で始まるものの、徳永と神谷という2人の芸人の生き方を描いた今作は主人公の徳永が比較的ぶっ飛んでない人物であるため視点が安定していて読みやすい。
    徳永が組んでいたコンビのスパークスの解散シーン、思っていることと逆のことを言うという漫才に不覚にも少し泣きそうになった。
    たぶんこの『火花』は多少又吉の私小説的な部分があると思うが、それを気にせず読めた。芥川賞に対していままでは構えてしまうところがあったが、これからはもっと読んでみようと思わせてくれた。

  • 又吉先生の独特の世界観
    暗い印象は全く受けない

  • 地の文がかっちりし過ぎてて、読みにくいためちょっとテンポが悪い印象。
    会話文のキレが凄かったり、ちょっとしたエピソードが面白かったり、その辺全部ひっくるめてすごく個性的。
    徳永と神谷の思考方向性が似てることもあって、読んでいると痛々しくなっちゃうので、もうちょっと短いページ数で纏まってれば良かったのになと思います。

  • 神谷と徳永の関係性が読んでいて楽しかった。読みながらクスッと笑える作品でした。

  • 一生懸命に生きる目的が高尚ではなくたってそれは肯定されるべきだ、と感じました。登場人物はみんな嫌味なくサッパリしていて、読みやすい本だったと思います。

  •  個人的には神谷さんみたいな知り合いは作りたくない。

     文庫で出てたので買って読んでみました。長さがあるわけでもないし、起承転結がミステリやそのほかのエンタメ小説みたいにあるわけではないので、さらっと読めて時間つぶしにはいい感じ。
     面白かった、次の作品も読もう、とは思わないのは単純にこの手の小説が好みじゃないだけ。面白くなかったわけじゃないんだけどさ。ストーリィを読ませたい小説と、思想を読ませたい小説があるじゃん。この話は明らかに後者でして。確かに作中で時間は流れてるし、主人公や神谷さんがどうなったか、っていう変化もあるんだけど、それが「読むべきもの」には見えなかったんだな。読むべきは、神谷さんの漫才に対する姿勢だし、そんな神谷さんの前での主人公の思考だし。
     普段の会話からボケとツッコミを意識してなきゃいけないって、漫才師、大変だね。
     抜粋。


     必要がないことを長い時間をかけてやり続けることは怖いだろう? 一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦することは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避するということだ。


     ところどころ、面白い、いいな、と思う文章がありました。

  • 娘の大学図書館で借りました。綺麗な文章でした。ストーリーは、壇一雄の火宅の人を思い出しました

  • エッセイだったら面白いかもしれない

  • 笑いというものを深く深く考えている2人の関係性が純粋で愛おしく。ラストが本当に何やっちゃったのよ…!って思うんだけど、それが逆に切なくて主人公とともに泣いた。笑いや世間についての考察も鋭くて、又吉という人が世の中、お笑いの世界をどう捉えているかが見えた気がしておもしろかった。

  • 太宰治を連想させるかき方なのに、あそこまでの毒はないし鬱でもない、むしろコミカルなのにページを繰るにつれて言葉が重いパンチみたいになって刺さります。すごいなあって思いました。

  • 2017.04.28

    自分が一生懸命取り組んでいることが、意味のあることなのか、無駄なことなのか。今はまだ分からないけれど、それでも自分を信じて、真っ正面から努力できる人が強いんだろう。

    「火花」正直感銘を受けるほどの面白さではなかった。けれど、この文章はとても心を打たれた。

  • 芥川賞でも直木賞でも本屋大賞でも、どの賞であれ賞をとったからというだけで読む本を決めたことは今までなかったのですが、この本に関しては「芥川賞を受賞した」ことが手に取った理由の8割9割を占めている自覚ありです。著者の経歴と芥川賞受賞が重ならなければきっと読まなかったと思います。残る理由は文庫化されたことで、価格的に「読んでみるか~」のハードルが下がったので。

    文章は拙いということはないのですが、どこかぎこちない。テーマの扱い含めて初々しくて読みながらこっちが照れていました。ぎこちないながらも体当たりの直球勝負という印象。文章力はもっと磨く余地があるかな、と正直思います。このこなれた感じのなさも味なのかもしれませんが、小説を書きつづけるならもっと練っていける。
    テーマは心の叫びというか、むしろ呻きというか。本音なんでしょう。若いです。でも悩むよね、己れの求める最高の表現、と、読者に寄り添って理解される伝達、この乖離というか齟齬っていうか。平たく言っちゃえば理想と現実の距離なのかな。自分の若いときを思い出して変な笑みがこみあげました。
    誰に見られることなくても、芸術は芸術として存在するのか?
    紡ぐ当人の思惑を完璧に映し出していれば誰にも理解されなくても芸術なのか?
    あるいは、伝えて受けとめられて、そこで初めて芸術は完成するのか?
    どの立場が正しい間違っているということはないのだと思います、単純に自分と作品の向き合いかた、というだけの話。でも自分が信じる道を歩いていくなら作品への態度は決めていたほうがきっと迷わないよね、というだけ。それだけの、重大なお話。
    (「芸術」「作品」というのはこの物語でいえば「お笑い」に置き換えてください。そしてそれはたとえば社会人なら「仕事」に置き換えられるかと思います)

    ラストは…これでいいのか。とちょっと唖然としましたが。唐突な感は否めない。ある意味ハッピーエンドなのかなぁ、どうなのかなぁ。

    途中途中で時々ひっかかったのが、著者が主張したいことを勢いにのって書くあまり、饒舌に表現を重ねすぎて焦点が却ってぼやけてしまうところ。あと自分のなかで辻褄をあわせきれないまま書き進めたのか、理屈を並べ立てて、コーティングしすぎて、説明に走ってしまうところ。が、ちょっともったいなく見えました。

  • 「火花/又吉直樹」
    純文学…読解力がないのか、想像力に欠けるのか、期待値が高過ぎたのか…。
    正直、私には良く分からないまま終わってしまった。
    ひとつのことに人生をかける生き方、先輩後輩と云う圧倒的な関係性、誰かをリスペクトし追いかけこだわり続ける日々。
    そのどれもが、私とは相対する登場人物に寄り添えるものがなく「面白いと思えることが一人ひとり違う」と文中で主人公が言ったとおり、私には面白さ、ワクワクさ、感動が湧いてこない作品だった。
    でも、賞をとってるのだから、私の方がマイノリティーなのだろうと思わざる得ない。笑

  • 他者との関係性の中で自己を見出す以外に認識する術はない.主人公徳永に著者自身を投影しているようにも終えるが,俯瞰的に登場人物達を冷徹に眺める視点が感じられ,著者の世界に対する解離性を見る.この世に救いはないが,それでも誰にでも居場所はある.

  • 電子書籍

    劇場がおもしろかったので読んでみた。
    おもしろかった。

  • 図書館でウロウロしていて見つけたので借りてみた。
    話題にもなっていたのも知っているけど、そのうち…と思っていたら、想像以上に薄く驚いた。

    漫才師がモデルで、更に主人公はローテンションなので否が応でも著者本人を連想してしまう。
    淡々と描かれ進んでいくストーリーは、純文学を連想した。イメージだけど。
    最後の方は感動というか、思わず涙目になる。良い台詞もあって良かった。
    人生をかけて挑戦するって、在り来りのようだけど、なかなか出来る事じゃないよなって改めて実感。

    ラストに近付くにつれ、この作品、衝撃のラストとか宣伝文句あったかな…と思ったけど、想像していたものとはかけ離れていて、馬鹿らしさを感じる終わりなのが凄い。

    想像より面白く楽しめた。

  • 芸人を見る目がちょっと変わった。
    本を読んでて涙が出そうになったのは久しぶり。
    面白かった。

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