ホリデー・イン (文春文庫 さ 49-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167908249

感想・レビュー・書評

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  • ほかの人の視点から 結構 裏が 見えて
    面白かったです。

    出来れば 元彼女の 視点からの お話があれば
    もっと 楽しかったです。

    また 前作を 読みたくなりました。

  • ホリデーシリーズ、やっぱり好き。
    大東さん、ナナさん、雪夜さん、進くん、そしてジャスミンさん…幸せそうに見えても本人にしかわからない苦しみは沢山あり、幸せの形だって様々。

    ずっと同じ日常は続かないけれど、形を変えて未来へと繋がってゆく。

    それにしても、ジャスミンさん男前…いや、イイ女すぎて大好きだ♡

  • ホリデーシリーズの番外編。
    あー、本当に坂木さんの本って大好きだな。
    特に大好きだったジャスミンの話が巻頭と巻末に2つも入っているのだけれど、どっちも良い!ジャスミンの言葉の1つ1つが優しくて、自分でも気づかないうちにできてた心の傷をそっとさすってもらえたようで、何だかわからないけどホロリとさせられる。
    ホリデーシリーズ内では、ヤマトと進が中心に描かれているのでジャスミンや雪夜、ナナ目線での物語は新鮮でこんな過去があったから、そうなったのかと思うこともあり、ワーキングホリデーから読み返したい気持ちになる。
    どれも良作でとてもよかったけれど、ナナ目線の「ナナの好きなくちびる」が特に印象的だったな。
    まずナナの語り口調で描かれているのだけど、この話し相手ってあの人だよね?そうだよね?と思いながら読み進めて最後に、やっぱりコブちゃんだったー!しかも、本作よりもずっと親密感が増していて、読後にやにやしてしまった。笑 マキちゃんのナナに対する気持ちは明言はされていなかったけれど、それが良かったなと思う。
    また、初めてヤマトに会いに行く前の進の心情を描いた「前へ、進」は本作では落ち着いて大人びた様子に見えた進も実は、ヤマトに会いに行くのに大変な勇気を振り絞り、様々な葛藤を抱えながらやってきていた。やっぱり進も普通の小学生だったんだなとしみじみ実感。また、進をヤマトの元へ送り出した由希子、ヤマトを手放す時が来たことを感じるジャスミン、あの出会いの裏には様々な人の想いがあったのだなと思うと「初めまして、お父さん」のシーンがより一層印象的になる。

    いつかまた、進が中学生になった時、高校生になった時の物語が綴られると良いな~と思いながら、大好きな坂木さんの他作品も読み進めたいと思う。

  • この物語の登場人物は、とにかくみんながあたたかい。
    いい人ばかりの綺麗な世界というわけじゃなくて、みんな何かを抱えているからこそ人に優しくできる。
    ホリデーシリーズに欠かせない素敵な仲間たちのそれぞれの物語。
    みんなの心のうちを少し知って、本編を読み返したくなりました。

  • 「ワーキング・ホリデー」「ウィンター・ホリデー」のスピンオフが本書。

    ホリデーシリーズの登場人物のエピソード集のようなもの。
    ジャスミン、雪夜、ナナ、大東、進、そして大和。
    みんなその人をその人たらしめているバックグラウンドがあるのです。

    ホリデーシリーズは、この本を読んで初めて完結する!
    というぐらい、完成度高いと思います。

  • ジャスミン・大東・雪夜・ナナ・進のスピンオフ。
    ジャスミンとヤマトの出会いも書かれている。
    大東の家族のこと、雪夜のいつもと違った一面、ナナの学生時代の話や、進がヤマトに会いに行くまでのことが書かれている。

    なかでも一番心に残ったのは、やっぱりジャスミンとヤマトの出会い。
    『ホリデー・イン』はジャスミンの愛がいっぱい詰まってる♪
    「愛したがり」のジャスミンが、やっぱり一番好き!!!

  • 「ワーキング・ホリデー」「ウインター・ホリデー」のスピンアウト作品。ジャスミン、大東、雪夜、ナナ、進を視点にした短編集。普段見せることのないプライベートな一面。辛くてやりきれない気持ち。その気持ちがフッとほぐれる瞬間。シリーズの登場人物にますます厚みが加わった感じで、今後のシリーズを読むのがさらに楽しみになりました。ジャスミンとヤマトの出会い、進が父親の存在を知る瞬間が分かって嬉しい短編集でした。

  • ホリデーシリーズ読んでから読むと、さらに面白い!
    ですが、一つどうしてもわからないのが、「ジャスミンの部屋」で、ジャスミンが拾った謎の中年男の正体。
    ホリデーシリーズのどこかにでてきていますか?どなたか、ぜひ教えてください!

  • それぞれの物語に出会えて嬉しい気持ちになり、改めて第一作を読み返したくなった。...で再読!

  • ホリデーシリーズのスピンオフ。それぞれのキャラクターのストーリーで、続けて読んだからか、とても楽しめた。ただ、あらすじ見る限り、最初の男の人なんかはどこかの坂木作品につながるのだろうか?もしかしたら、前作、前々作に出てたかもだが…。坂木作品は所々でキャラクターが繋がっているので、是非全部読んでみたい。

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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