死んでいない者 (文春文庫 た 101-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 671
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167912444

感想・レビュー・書評

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  • 読んだ時期によるのかもしれないけど、主題に全然共感できなかったな。タイトルと違い、生物学的に死んでる人も声があり、文体は言ってしまえば最後にそのものが現れるように主語を明確に切り分けない歌のように響かせていてスムース。ただ、どうでもいい人としか読めず。興味を持てたのが唯一声を与えられてない祖母のことだったというのは、個人的な理由だけど。あまり合わなかったなー。残念

  • 登場人物がとても多く、複雑だったので家系図を書きながら読み進めました。
    めっちゃ面白い!!と思うことはなかったのにも関わらず、最後まで読んでみたくなるこの感じ。
    今ではもう、自分の幼少期を鮮明には覚えていませんが、私も幼いながらに故人に対して思うこともあったのだろうか。
    未成年飲酒多すぎないかと感じました。流石に。

  • いろんな意味で小品。とある親族一族の通夜から葬式なのだが、族の関係など関係ないほどに、人生などそれぞれ色々あって、いろんな思いがあって、誰もがストレートに表現する訳もなく、そうなっているものだ、と訴えかけてくる。

  • 芥川賞受賞作文庫化ってことで購入。故人を偲ぶ通夜や葬式の場で、遺されたもの=死んでいないものたちの様々な思いが、時間的・空間的自由に書き綴られる。で、個人的には読みながら頭に浮かんでいたのは、いつか読んだ古井作『仮往生~』。識者からすると、褒め過ぎっていうことになるのかも知らんけど、私はむしろ本作の方を好もしく思いながら読んだ。それでも、大好きまではいかないけど。

  • がーんとくるものは無いんだが、また後で読みたくなりそう。

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著者プロフィール

滝口 悠生(たきぐち・ゆうしょう):小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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