藝人春秋2 ハカセより愛をこめて (文春文庫 す 20-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.67
  • (3)
  • (8)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167916497

作品紹介・あらすじ

「藝人春秋」では芸能界に潜入したルポライターとして怪人、奇人たちを活写した水道橋博士が、今回は週刊文春の新谷誠編集長(謎のボスM)の命を受けて「芸能界に潜入したスパイ」として偉人、怪人、奇人たちをその機密、タブーにまで触れて描きだす。
タレント弁護士から政治家へと駆け上がった橋下徹の正体、タモリとの奇妙すぎる邂逅、リリー・フランキーの彼女(ラブドール)、ビートたけしと金のロールスロイスを巡る奇譚、ますます加速する三又又三の奇人ぶり、CIAの工作員疑惑も根強いデーブ・スペクターの知られざる人生、テレビの王座に輝いていたみのもんたの冬の時代、マッハスピード豪速球のガン太の運転修業、史上最悪の国際問題にまで発展した江頭2:50の「トルコ全裸事件」のトラブル、永遠の旅人タレント照英、怪優・阿藤快との街歩き、さんまのむすめIMALUとの巡り合わせ、ビートたけしのむすことの仕事、昭和の歌姫藤圭子と平成の歌姫宇多田ヒカル、遅れてきた新人・マキタスポーツの誕生秘話、仙人のように暮らす大滝詠一を訪ねた日の記憶など、自らの目で見た、耳で聞いた「真実」を綴る濃厚なノンフィクション。
現実という「この世」と芸能界という「あの世」を自在に行き来する水道橋博士にしか書けない、可笑しくも悲しい、業の深い人々の人生模様を詰め込んだ濃厚な一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんで悔しいんか分からんけど、悔しいほどに読ませる。誰か知らん人が解説書いてたけど、水道橋博士の文章はラップだとか。ほんで、リズムに乗せられてついつい読んでしまうんや。僕はべつにたけしに好きでもないし、どっちか言うと嫌いやから、彼を尊敬する気持ちはこの本読んでも分からない。芸能界って読んでておもろいけど、近寄りたくない世界やと再確認した。水道橋博士は「れいわ」が似合ってると思うよ。

  • ナメてたよ照英。スゲーな照英。

  • 博士苦手なんだよな〜(2

  • とてい徒弟制度を生きる芸人 げんこう言行不一致を繰り返す げんぜん厳然と存在し しゅつしょ出処進退を決断する いせいしゃ為政者の言説 比翼連理の契りを反故することも 天下取りの盤面に初手を指した へんげんせきご片言隻語の洗い出しに勤しみ こうかん巷間 深慮遠謀 せんけい戦型 おさ長たるものが さかねじ逆捩じ ぜつか舌禍事件 舞踊の大駱駝艦 祝花いわいばな 昼のアルタの予定調和な平和が続く光景だ ほい補遺を加えておこう おうぎ扇の要かなめ しか史家として 松田美由紀つららちゃん 大根仁『恋の渦』 走る貴賓室 阿川佐和子 大沢在昌ありまさ 村杉蝉之介 皆川猿時 北区つかこうへい劇団 醜聞は少なくない ごぼうふ御亡父 一宿一飯の恩義 世評 きそん毀損 ばんこ万古普遍 しんしょう志ん生の道中付け かいこうたけし開高健の釣り紀行『オーパ!』 経典のように繰り返し だんかい弾劾する理屈と証拠を山のように用意するに違いない ごぼどう御母堂 葛飾区小菅の蓮昌寺 反芻 装丁 夜の巷ちまた 怨歌 心に宿ったルサンチマン 熱弁を揮いふるい もろもろ諸々 余技 思想模写芸 明らかに才能が渋滞していた しんげん箴言 きょうか供花の配置 柳憂怜 黒と白の鯨幕くじらまく ひなびた鄙びた旧街道 鈍色の現実 たいか大家 こんめい渾名 煙を燻らせながら 山田詠美えいみ 固有名詞の「分母」を形成している 誰も福生名物のアメリカン・ステーキを食べなかった 命あっての物種 しんこういらん 心慌意乱 綯い交ぜ 大根仁ひとし 言葉による褒章を恩義に感じて じょう盛者必衰 常に流れているものを言葉で捉え続ける営み 時事ネタ芸人プチ鹿島 丁々発止の即興掛け合い 微に入り細を穿つ 博士はカオスをグルーヴさせる為に言葉と事象で韻を踏んでいく

  • ハカセが芸能界に潜入するスパイに!橋下徹との因縁、タモリの財布奇譚、さんまの娘やたけしの息子との交流など、自らの目で見て耳で聞いた「真実」を過剰なほどの熱量で描き出す。
    魑魅魍魎な芸能界で成功を収める者には、常人にはないオーラとハートがある。逆に言えば、社会不適合者だからこその魅力が備わっていると言えよう。ハカセのスパイ報告書で、彼らの不可思議な才能を知ることができた。次作では、「オフィス北野」事件の真相を報告してほしい。

  • 【芸能界に潜入したスパイ、水道橋博士の極秘レポート!】週刊文春編集長の命を受け、博士が橋下徹からタモリまで浮沈激しい芸能界の怪人奇人18名を濃厚に描く抱腹絶倒ノンフィクション。

  • 2021/2/21 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2022/11/15〜11/24

    7年ぶりの藝人春秋。
    なかなか強烈な人物たちの面白評伝。
    残念なのは、博士が政治家になってしまったこと。芸人さんが政治を語ってはいけない、というわけでは勿論ないが、博士には在野でいてほしかった。

  • 解説の感想。
    単行本を何度も読んでいるので、 #ダースレイダー さんの解説から読みましたが(なんてヤツだ)、途中から耳元でダースレイダーのラップを聴いているような感覚になりました。このグルーヴ感。解説も最高なので、単行本を持っている人も買って損無し。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1962年岡山県生まれ。ビートたけしに憧れ上京するも、進学した明治大学を4日で中退。弟子入り後、浅草フランス座での地獄の住み込み生活を経て、1987年に玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。1990年のテレビ朝日『ザ・テレビ演芸』で10週連続勝ち抜き、1992年テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で人気を博す。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。メールマガジン『水道橋博士のメルマ旬報』編集長。
主な著書に『藝人春秋3 死ぬのは奴らだ』『藝人春秋2 ハカセより愛をこめて』『藝人春秋』(文春文庫)、『はかせのはなし』(KADOKAWA)ほか。
浅草キッドとしても『お笑い 男の星座2 私情最強編』『お笑い 男の星座 芸能私闘編』(文春文庫)などの著書がある。

「2021年 『藝人春秋Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水道橋博士の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×