侠飯7 激ウマ張り込み篇 (文春文庫 ふ 35-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917371

感想・レビュー・書評

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  • 正悟の最初のダメっぷりが少しずつ変わっていく様と、毎回の飯テロを堪能しつつあっという間に読了しました。今回は最後の最後までハラハラする展開だったけど、やっぱり火野さんと柳刃さんのコンビは安定していて大好きです。次回も楽しみ♪

  • 今回はドラマにありそうな話題と展開でした。あんまり料理も記憶に残らないかも。それはともかく毎回字が大きくてびっくりしてしまう。読みやすくていいのだけど、続けて別の文庫本を読むと小さくて読みにくいと思ってしまうわな。

  • 実際に読んだのは売り出してすぐ。
    刑事さんにありがちなオラオラ系じゃない主人公だったな。

  •  警視庁特務部捜査官の柳刃竜一と火野丈治が潜入捜査のかたわら料理の腕を奮い、悩める若者のリスタートを援けるヒューマン×グルメ小説。シリーズ7作目。

     なお主人公は人生に行き詰まった若者(男性)で、物語は彼の視点で描かれる。
             ◇
     今回の悩める若者は、乾正悟という新米刑事。交番勤務を経て念願の刑事になったものの、張り込み捜査に失敗。
     それ以後、他の捜査員から冷眼を向けられた正悟は警察官としての自信を失い、気持ちは退職に傾いていた。

     そこに特務部から潜入捜査 ( 張り込み含む ) の協力要請が来た。条件は経験の浅い1番若い警察官。ということで正悟に白羽の矢が立った。
     
     戸惑いつつ柳刃たちの仲間に加わった正悟だが……。

         * * * * *

     今回はいつもと違ったパターンがいくつかありました。

     1つめは、迷える若者に柳刃たちの身分が明かされているということ。これは設定から無理もないことです。

     2つめは、捜査対象が読者にも秘せられていたこと。( 仄めかされてはいました。)

     そして3つめは、柳刃についてのヴェールが少し剥がされたことです。
     柳刃の小指が欠けている理由は納得いきました。しかし、柳刃が料理について語りたくて仕方ないヒトだというのは意外でした。あの常にクールで物事に恬淡としている柳刃が ?!

     それだけでも読んで得した気がするのですが、それに加えて今回の料理で嬉しいメニューが出たことも満足度を高めてくれました。実はカレーうどんが大好物なので、ぜひチャレンジしてみようと思いました。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    料理のアイデアやちょっとした調味料の豆知識が詳しく書かれていて、食べたくなる前に作りたくなる一冊。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658396

  • いつものパターン崩してきてちょっと新鮮味がありましたね!
    そして相変わらずおなか減る笑

  • ヘタレな主役キャラが柳刃&火野コンビにどやされながら成長。その過程で身近な食材を使った、柳刃のこだわりレシピが登場という、もう毎度おなじみの展開。

    それでも、7作目にもなるのに飽きないから不思議。毎回違うシチュエーションだったり、出てくる料理がバリエーションに富んでいるなど、何かしら今までと違うところがあるからかな?

    今回の内容は潜入捜査だったので、ヘタレな正悟がミスしないかとか、出てくる人物それぞれが敵なのか味方なのかといったスリリングなところが特にいい感じ。

    そしてエピローグで前作の登場人物らしき人達が出てくるけど、ブランクありすぎてどんな人物だったか思い出せなくて、前作を引っ張り出して読む羽目になるのもお約束(笑)

    サクッと読めるので、時間があるときにまとめて読み直ししてみようかな、なんて思った次第です。

  • 侠飯シリーズ 第7弾
    書き下ろし。

    プロローグ 張り込みに失敗した新米刑事の末路
    ➀レトルトカレーとパックご飯がごちそうに変身
    ②ちょっとお高い。でも旨さ太鼓判のオードブル
    ③二日酔いが見る見る回復。熱々の激ウマ朝食
    ④豚肉が主役。本場の味がすぐ作れる絶品レシピ
    ⑤スーパーの無料のアレが味の決め手、男の昼飯
    ⑥練らずにこねずツナギなし。これがザ・アメリカン
    ⑦イタリアン調味料で、ささっと作るお手軽ディナー
    ⑧手間ひまかける値打ちあり。特別な夜に、この一杯
    エピローグ 新米刑事は任侠の道をゆく

    捜査でドジを踏んだ新米刑事・乾正吾が、本庁の特命を受けて薬物の潜入捜査に投入される。

    柳刃組の一員として奔走し、マル対の組長の女・サラに恋をする。

    自信のなかった正吾が、柳刃達と行動を共にすることで成長し、薬物取引の悪を暴く。


    安定の読みごたえ。

  • 新作。ちょっとやってみようかな、と思うものの本を置くとなんだっけ?と忘れてしまう(笑)今度はちゃんとメモを取ろう。

    今回は警察内部のお話。それにしても前と後ろを事故った車を半分でつなぐとか、そんなことできるのか~ 面白いなぁ。

  • ◆おすすめ度◆
    ・お腹が空く任侠グルメ小説度:★★★★
    ・警察小説の一面も度:★★★
    ・思わず作ってみたくなる料理度:★★★★

    ◆感想◆
    失敗続きで凹んでいた新米刑事・乾正悟は、身分秘匿捜査を命令されるが…

    人気の『侠飯』シリーズ第7巻。
    身分秘匿捜査を命令された刑事の乾正悟は、外見はヤクザ、その実は警視庁特務部の柳刃と火野とともに、暴力団の捜査に当たることになる。

    なんだか真っ当な警察小説に見えるけど、ことにつけグルメな柳刃の料理のうんちくとレシピが語られて、グルメ小説のような展開なのはこれまでと同様。
    警察小説の名を借りたグルメ小説みたいな。
    警察小説40%、グルメ小説30%、その他20%みたいな配分です。(100%にならないぞ)

    あっと驚くどんでん返しな展開もあったり、ユーモアのある描写や、新米刑事・乾正悟への人生訓めいた話も納得の警察小説。
    でありながら、読んでいるとお腹が空いて料理が食べたくなること請け合いの食前本にもなっている。
    素晴らしい。
    早速パックご飯を旨くする技をやってみました。

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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