- Amazon.co.jp ・マンガ (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784168110504
感想・レビュー・書評
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表題作がTwitterで回ってきてちょっと興味を持ったので図書館で。
これは、若干の毒親(愛玩子・搾取子?)と親からの呪いがテーマだけど、初出が1991年てのが先進的というかなんというか……。
当時、これを読んで感銘を受けた女性はたくさんいるだろうなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「化野の…」と「学園のムフフフ」(…は最初絵の差でびっくりしましたが)なんか好き。
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パエトーン・星の素白き花束の・化野の・ブルーロージス・銀壷、金鎖・学園のムフフ
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これまでに読んだ中に入ってたのと数編ダブってるねぇ。
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(1)パエトーン…原発問題に触れたエッセイマンガ。
(2)星の素白き花束の…これもやっぱり育てた親が悪いってか。
(3)化野の……川を渡るまえに当たるストーブって、あれのこと?
(4)ブルー・ロージス…恋に破れても、成長できればいいのです。
(5)銀壺・金鎖…父と母を巡る物語。
(6)学園のムフフフ…昔の学園コメディ。 -
読んだことのないやつもありそうだから、読みたい。
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パエトーンは、原発の危険性について20年前に書かれたものです。ギリシャ神話のパエトーンは、人間でありながら太陽になり代われると思い上がった愚かな人間の話であり、現在の人間にも置き換えることができるのは悲しい現実です。
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大人たちが何気なく言うことばは
時にこどもを呪文のように縛り付ける。
それが肉親であれば尚更だ。
「あんたは要領が悪い」「あんたは話が下手だ」
斯く言うわたしも、そのような呪文を聞きながら
育ってきた。それを疑ってみることなどせず、
当たり前のどうしようもない事実として受け入れていた。
その呪縛からどのように解き放たれたかは
もう忘れてしまったが、それはごく最近のこと。
しかし、それに気づかぬまま一生を終えてしまう人もいるのだ。
家族にどんなに愛されようが、人は他者[ひと]を求める。
そして、家族以外の人間に心から愛されることで
初めて自分の存在を肯定できるようになるのだ。
山岸涼子という作家の人間を描く力に
また驚かされてしまった一冊。 -
男の甲斐性とは、家族を大切に想い、仕事をこなして、外に数人の恋人をつくること。
女の幸せは、家を守り、子どもを慈しみ、穏やかに時を送ること。
それが噛み合わないのはしかたない。