教師のための読書の技術: 思考量を増やす読み方

著者 :
  • 明治図書出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784183068187

感想・レビュー・書評

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  • すばらしいなあ。これまでの本との内容重複も多いけど、ある読書から思考法を得て、それを別の場面に転移する、その具体例をいくつか見せるくだりは、本当に勉強になる。

    もっといろんな本をものして欲しかった。

  • 自分の文章力を向上させるために、いかに既製の書物を利用するかという、「書くための読書術」を説く。

    楽しみのためでも知識を得るためでもなく、ものの考え方を知り、それを自分の思考の束に組み込むために本を読むのである。(127頁)

    漫然と本を読み、たまたま記憶に残った言い回しが、後で自分の表現に役立ったというのはただの僥倖である。最初から、表現に役立てる目的で読まなければ、役立つほどの表現など読み取れはしない。(024頁)

    名文家と言われる人たちが、先人の様々な書き方をいくらも借用しているのだ。むしろ、そうしたからこそ、彼らは名文家になれたのだと言っていい。凡庸な書き手だけが、独創の空念仏を唱え、幼稚な文章を仕上げるのである。(027頁)

  • 10/01/06購入。
    10/01/08お風呂で読み始めるが、面白そうだがくどい感じ…。
    さすが修辞学の先生だわ。しかし、書くために読むんだというのが偉い。

  • 思考量を増やす読み方〜書くための読書術を提言した本。休憩時間と書かれた部分がおもしろい(「揚げ足を取る愉しみ」「屁理屈を読む愉しみ」など)豊富な参考文献が示してあり、書くための読書について考えるヒントが詰まっている。

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著者プロフィール

1958年香川県生まれ、筑波大学第一学群人文学類卒業。同大学院博士課程教育学研究科単位修了、琉球大学助手を経て、現在、宇都宮大学教育学部教授。専攻は修辞学(レトリック)と国語科教育学。著書に『反論の技術』『議論の技を学ぶ論法集』『修辞的思考』『論争と「詭弁」』『議論術速成法』『論より詭弁』『論理病をなおす! 』など。

「2010年 『レトリックと詭弁 禁断の議論術講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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